Bluetoothの勝ち組はどこか?(2/3)

【国内記事】 2001年2月27日更新

気になる海外メーカーの動き


木原氏
木原 韓国のメーカーについては,どうでしょう。

中川 できるところと,できないところと二分されますが,設計技術はどうしても必要になります。通信系でいくと,やはり日本,欧州,アメリカになるでしょうね。

斎藤 イギリスではすでにチップを出荷したメーカーもありますね。

中川 早いところは何社かあるんですが,だからといって,各社が一斉に量産し,価格競争が始まるということは考えにくいですね。

 だからこそ,半導体メーカーは,Bluetoothにどこも熱心になるんです。差別化しやすい技術であり,携帯電話に搭載するのでどんどん小型化のニーズもあれば,電波ですから干渉の問題もあります。

 また,見えない回路ができてアンテナになってしまうということも,経験値の低い企業であれば起きえる問題です。

 逆に,経験値の高い企業であれば,やりがいのある分野であると思います。それでも,濡れ手にあわということはありえないでしょう。

木原 エリクソンが携帯電話から撤退しますが,Bluetoothと切り離して考えるべきなんでしょうか?

中川 エリクソンは欧州での携帯電話の低価格化についていけなかったという事情もあります。エリクソンの携帯電話を見れば,産業用で無骨なデザインで,個人ユーザーを見ていない。

 彼らは苦手のコンシューマ向けの最終製品から撤退して,得意な半導体や電子部品などの産業用の通信機器に特化するという戦略をとろうとしているようです。Bluetoothとは関係のない話だと思います。

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