着メロ,16和音,24和音の秘密とは?──エクシング

503iシリーズは,すべて16和音以上の着信メロディに対応している。しかし,着信メロディの美しさに最も影響を与えるのは何なのだろうか?

【国内記事】 2001年3月21日更新

 503iシリーズが登場したことで,NTTドコモの端末もほかのキャリアと並ぶ16和音の着信メロディを楽しめるようになった。さらには,「SO503i」は24和音というこれまでにないスペックを誇っている。

 しかし,これらは単なるスペック上の数字であって,実際の着信メロディは楽曲の作り方に大きく依存する。16和音,24和音の着信メロディはこれまでとどう違ってくるのだろうか?

端末ごとに異なる着メロ

 「(着信メロディは)全機種違うデータ」とは,iモード向け着信メロディサイトの大手である「ポケメロJOYSOUND」を運営する,エクシングの開発企画部コンテンツ企画Gのコンテンツプロデューサーである鈴木由洋氏。

 それぞれの端末に搭載されている音源チップが異なる上に,きょう体やスピーカーも異なっているため,曲の作り方も変わってくるという。たとえば,同じ音源チップとスピーカーでも,きょう体が違えば,音の出方は異なってくる。

 当然,カラオケボックス向けに提供しているデータと着信メロディ用のデータはまったくの別物だ。着信メロディ用に新しくデータを作り直しているのだという。「カラオケは歌うように作るが,着メロはあくまでメロディ」(鈴木氏)。極端な話,カラオケは伴奏だけでも成り立つが,着メロは単体で曲として聞こえるように作らなくてはいけないというわけだ。

16和音の効果とは?

 一般には,“12和音よりも16和音,さらには24和音”のように思われているが,「音楽の世界では,16和音や24和音という言葉はない」と鈴木氏はいう。これは,“同時発音数が最大16音”という意味であり,ユーザーにアピールするために敢えて“16和音”という言葉を使っているに過ぎない。

 では,“16和音”の効果とは? 普通に考えても分かるように,音楽によっては6音で表現したほうがいいものもある。「耳によく残る,コマーシャルやゲーム音楽は3音くらいで作る場合もある」(鈴木氏)。ある楽曲を作る場合に,何音使うかはバランスのよいところで決めればいいという。

 商用のカラオケの場合,同時発音数64音のシステムを使っているが,それすら何十音も同時に鳴らすのは一瞬だという。「オーケストラ的なイントロで始まるバラードなどなら,(同時発音数の多さが)威力を持つ」(鈴木氏)

 ただし,16和音は“曲によっては使う”というだけでもない。「音量を上げるために(同時発音数を)増やす場合もある」と,鈴木氏はいう。音の深みを出すためにも,「ただの“ド”でも,低音をいくつも重ねたりする」と鈴木氏は楽曲作りの難しさを語る。

 実際の着メロでも「10音以上は必ず使うが,16音はめったにない」(鈴木氏)そうだ。あまりに音を使いすぎると,「聞こえない。音が前に出てこない場合がある」(鈴木氏)からだ。実際,SO503iの場合でも,24音をフルに使って作ってはみたものの,音を削ったほうが綺麗に聞こえるということもあったという。

今後の着信メロディの方向性は?

 携帯電話の音源を見た場合,今後さらに同時発音数が増えていく可能性がある。それに伴い,楽曲のフォーマットも通常のMIDIにも対応してくるといわれている。しかし,そのことで着信メロディがさらに豪華になる部分は少なそうだ。その理由は,スピーカーときょう体にある。

 鈴木氏も,「MIDIなどを使えるようになったら,ヘッドフォンを使って聞くような曲を作る」と語っている。実際,エクシングでは503i用の着信メロディはすべてステレオ対応となっている。最近の端末のイヤホンジャックはステレオに対応しており,ヘッドフォンを差せばステレオで聞こえるのだという。

 着信メロディに関していえば,同時発音数よりも,音源の種類とスピーカーに着目したほうが違いが大きいかもしれない。たとえば,FM音源を採用しているF503iやN503iは,硬い音,機械音,高い音などに強く,ビート系,リズム系の楽曲の演奏に適する。また,PCM音源を採用しているP503iやD503iは,ピアノの音やドラム音に強く,バラード系や癒し系の演奏が美しい。

 スピーカーやきょう体の特性は,あらかじめ端末に内蔵されている曲が参考になる。「プリセットの曲を聞けば分かるが,あのへんが限界」(鈴木氏)

 音源としては大きな音量をサポートしていても,実際の端末で鳴らしてみたら音が割れてしまうために,割れるか割れないかぎりぎりの大きさに調整したりするそうだ。

 ポケメロJOYSOUNDでは,既に503i対応の着信メロディが3000曲を超えている。3月末には3和音/4和音で提供されている曲はすべて503i対応にするという。また3和音/4和音と503i用と両方をダウンロードしてもカウントは1曲となる。ぜひ,3和音/4和音のものと,503i用のものをダウンロードして聞き比べてみてほしい。

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[斎藤健二,ITmedia]

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