ロードテスト：SO503iの七日間　（2）SO503iでメールを書く

「SO503i」のメール機能は絶品!?　ライター荻窪圭氏が，自身が購入したSO503iとの日々を語る。

【国内記事】

2001年4月10日更新

三日目　面白がってメールを書く

　新機種を買ったっ，となるとやっぱメールを送りまくりたいのは人情ってもの。メールアドレスが分かってる人とかiモードなケータイを持っている人に向けてメールを打ったりするのである。そうこうしてるうちにやりとりしたメールが溜まり，メールアドレスをアドレス帳に追加していくのだ。

　これは予想以上に快適だった。偉いぞ「SO503i」っ。もうこれだけで褒めちゃう。

　快適さのポイントは2つある。1つはジョグダイヤル。これは使いやすい。PCの世界でも画面が大きくなり，素早くカーソルを動かしたりスクロールしたくなってきたときに，十字キーがマウスになり，マウスにスクロール機能が付いたように，回転式ダイヤルってのは非常に有益なのだ。十字キーでは限界があるのである。

　これは誰が何といおうとソニーのヒット。これがあるおかげで操作性はすこぶるよい（処理がおいつかなくてシャトルの回転にスクロールが遅れてついてくるのを除けば，だ）。

　なにしろ，「P501i」のスティックには悩まされた。親指が痛くなるし，たくさん移動しようと思うと時間がかかるし，クリックしようと中央を押したつもりが実はレバーが斜めに入ってあらぬとこへ行っちゃったりしてたから。

　もう1つは「予測変換機能」だ。デフォルトではオフになっているのだが，是非オンにすべき。

　これはPOBoxといって詳しくはココにあるんだけど，これがけっこう絶妙なのだ。

　普通，かなで読みを入力して変換して延々と該当する単語を探して確定ってやる。あれ，ケータイでやるのってすごくめんどうくさい。予測変換は，1文字入れたとたんにそれで始まる「ことば」から「ありそうなもの」を勝手に選び出してリストアップしてくれるのだ。

　実はそれを見てるだけで楽しい。ぱっと見て「あ，これこれ」ってのがあればそこでそれを選んじゃえば，あとの文字は打たなくていい。なければさらに文字を打っていって範囲を狭めていけばいい。意外にローカルな単語もひっぱり出してくれるので（「せいぶ」と打ったら「西武新宿線」がいきなり候補に出てきたのは驚いた），きっとケータイのメールで使いそうな単語を優先的にいれてるんだと思う。こういうのってアイデアは出ても，実際にここまで考えて実装するのってなかなかできない。偉いもんである。

　さらに適当に打ってれば適当に予測してくれるので適当に面白そうなのを選んでれば適当な意味なしメールいっちょあがりというのもなんとも楽しい。

　ときには1文字も打たなくても，それまでの展開から勝手に「助詞」や「句読点」をリストアップしてくれたりもする。写真の例では「また」と確定しただけで，それに続きそうな言葉として「，」とか「後で」「明日」など，いかにもそのあとに入れそうなものが続いているのだ。

　さらに細かいことまでいえば，「あ」で「1」が，「か」で「2」がリストアップされたりする（いちいち数字モードにするって面倒くさいからこういうのってありがたい）。

　ケータイで打つメールってシンプルなものばかりなんで，こういうのは有効。おかげでついつい打つメールが長くなる。逆に，パソコンのようなフルキーボードのちゃんとしたシステムだとあまりやって欲しくないけど。自分が次に打つ言葉を予測されるって気持いいものじゃないし，ついつい楽をしてリストアップされてる言葉から選ぼうとしちゃうと，どんどん文章が貧困になっていくから。でもケータイの文章が貧困でも誰も困らない。

　さらにメールを条件でフォルダに分けられるのも便利。どうせよくメールをやりとりする相手って決まってるから，「〜専用のフォルダ」とか作れるのだ。

　いくら凝ったことしても，受信メールは150通，送信メールは20通しか保存しといてくれないからしょうがないんだけどね。これだけはなんとかならないかねえ。

　あとは文字種変更が面倒なことくらいか。英単語を打つこと多いから，文字種に全角英数字はいらない，って思うくらいである。

　だがしかし，きばってはみても，今まで面倒でiモードメールってほとんど使ってなかったので，メールをやりとりする相手もあまりいないのであった。とほほ。iモードの出会い系ページでも行ってメルトモを探すか（笑）。

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