これでもPHS,お得じゃないですか?

“PHSは通話料が安い”そんなイメージが最近崩れつつある。「携帯電話にかける場合はPHSは高い」これは本当なのだろうか?

【国内記事】 2001年5月7日更新

 DDIポケットは4月17日,料金プランに基本料金1万2000円で1万円の無料通話料を含む「スーパーパックLL」を追加した(リリース)。ビジネスなどで通話利用の多いユーザー向けといえるが,年間割引,長期利用割引の適用で無料通話料が基本料金を上回る料金プランとなる。

1年以上の継続利用者は無料通話が基本料金以上に

 スーパーパックLLは,基本料金1万2000円に無料通話料1万円を含んだ料金プラン。しかし年間契約割引を適用すると基本料金は1万200円,1年以上2年未満の長期利用者では基本料金が9600円と,なんと無料通話料を下回る。3年を超える長期利用者では基本料金は9000円まで下がる。

 年間契約利用を前提にした料金プランともいえるだろう。

 今や携帯電話では無料通話を含んだ料金プランが全盛だが,PHSではあまり基本料金が高額となる料金プランはなかった。もともと基本料金のリーズナブルさがPHSの特徴であったこともある。しかしヘビーユーザーからはもっとお得感の強い料金プランを望む声もあった。

 事実上,年間契約利用が前提という少々変則的な形ではあるが,スーパーパックLLはユーザーの声を具体化した料金プランともいえる。

さらにリーズナブルになるトータルコスト

 携帯電話とPHS,それぞれ通話料金体系が異なり,一概にどちらがリーズナブルとはいえない。ただしいまだにPHSから携帯への通話は高いという偏見は消えていない。

 ここではDDIポケットでスーパーパックLLに新規加入で年間契約,ドコモの携帯電話でお話プランビッグに新規加入で年間契約という同じ条件で簡単に通話コストを比較してみた。どちらでも以下のように1万200円の月額利用料金を想定した。

DDIポケット
スーパーパックLL+年間契約
1万200円(無料通話料金1万円)
NTTドコモ
お話プラスビッグ+年間契約
1万200円(無料通話料金6300円,超過分2010円)

 あえてDDIポケットに不利になるようにドコモ契約の携帯電話とPHSへの通話を想定している。また連続通話した場合の比較は現実的ではないので,3分ずつの通話を繰り返すことで同じ月額利用料金で通話可能な時間を算定した。

表を見る

 表を見ていただくと一目瞭然だが,ドコモの方が割安なのは深夜時間帯のドコモ携帯電話への通話だけだ。

 もちろん3分ずつという通話も決して現実的なわけではない。例えば用件を伝えるだけの20秒程度の短時間通話なら携帯電話の方が安いことも多い。PHSでは通話先がPHSとNTT回線の場合,1通話に付き10円が加算されるので,最低1通話20円ということになるのだ(ただし10秒までなら10円)。ドコモの携帯電話の場合,平日日中でも16〜26秒で11円だ。

 またNTT回線に対して通話する場合,携帯電話が近距離でも遠距離でも通話料金の変化が小さいのに対し,PHSの場合通話料金が大きく変化する。例えば平日日中,ドコモの携帯電話では160キロ超でも22秒/11円だが,DDIポケットでは15秒/10円+1通話付き10円ということになる。例えば1分通話するとドコモの携帯電話なら33円,DDIポケットでは50円となる。

 これらを考慮すると必ずしもPHSの通話料金が安いとは言い切れないが,頻繁にNTT回線に遠距離通話するという人はそう多くはないだろう。短時間通話ばかり,NTT回線への遠距離通話ばかりという通話スタイルの人を除けば,DDIポケットのほうが圧倒的に割安感は強い。特に都市型生活者にとってはこの傾向が強いはずだ。

 もちろん携帯電話を選ぶか,PHSを選ぶか,それは使う人の通話スタイルしだい。ただPHSは基本料金が安いだけではなく,今もってランニングコストでも十分携帯電話よりずっと安くなる可能性が高い点は認識していてほしい。

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[坪山博貴,ITmedia]

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