イメージ一新の折りたたみ,新スタンダードの「P211i」をチェックする(2/4)
iモード最強の32和音+PCM音源に,聴いて楽しむためのデュアルスピーカーを搭載着信メロディ機能は32和音+PCM音源となり,iモード端末では現時点で最強のスペックとなった(2001年10月の記事参照)。同時発音数に関しては16和音,24和音からそれほどの違いは感じないが,設定可能なPCM音源が追加された効果は大きい。標準メロディの1つである「ルパン3世のテーマ」は音源の機能をうまく使い込んでおり,バックコーラスや銃の発射音などもリアルに再現している。 折りたたみ型の場合,スピーカーは通常背面側に設置されることが多い。折りたたんだ状態で鳴るのが前提だからだ。P211iは背面に加えて前面にも開口部を設置し,カバーを開けた状態でのメロディの高音質再生を実現している。着メロは着信を知らせるだけではなく,既に聞いて楽しむものになっているという判断からのようだ。
ただしスピーカー自体は音源に負けている印象がある。最大音量では,プリセットされたメロディのほとんどで音割れを感じる。もっともこの点は多かれ少なかれ,どのケータイ端末も抱えている問題であり,P211i固有のものではない。むしろ最大音量自体はかなり大きめな部類に入り,6段階と細かく音量設定できるので,後は好みの応じて調整すれば済む。
P503iベースとなり向上した操作性本製品はP210iの後継機という位置付けとなるが(P210iがストレート型なので当面併売されると思われる),ソフトウェアは明らかにP503ベースに変更されている。4方向キーを生かした独特のメニュー構成はP210iでは1階層のみだったが,P211iではP503同様の2階層となり,それ以降のメニュー構成も6段表示とP503とほぼ同じ構成だ。P503と異なり「iモード」と呼ぶメニューがないが,ショートカット1(四方向キーの上)にiモード用のメニューが割り付けられており,異なるのは最初のメニューの見掛けだけだ。
P503ベースとなって表示系はP210iとはがらりと雰囲気が変わった。P210iは大きめのフォントを多用しており,“これは「らくらくホン」では?”と思うほどだったが,P211iでは10文字×9段表示が基本となり,一覧性が増している。P210iでは着信音量とメロディ選択が異なる階層のメニュー内にあるなどいま一つ分かりにくいメニュー構成だったが,これもP211iの方がより自然だ。 P50xでは,P501iからP503iまで同じキーレイアウトにこだわり続けていたが,本製品ではメールキーとプライベートメニューキーが新設された。メールキーではワンタッチで受信メール一覧への移行が可能となり,長押しでiモードメールの新規作成も可能だ。なおP209i/210iは同機能を持つメールキーを既に装備している。
同社製品伝統ともいえるキー配置だが,4方向キー下よりの左にメールキー,右にプライベートメニューキーが新設(P503との比較)。操作性の向上に一役買っている
プライベートメニューキーはカスタマイズ可能なプライベートメニューの呼び出し,さらに長押しでセンター問い合わせを実行できる。松下製端末ではストレートと折りたたみ型でソフトウェアもキーレイアウトもほとんど変わらない,つまり折りたたみ型のメリットをあまり生かしていなかったのだが,本製品ではこの点で改善が見られた。 さて,大きく変更されたのが漢字変換機能だ。
[坪山博貴,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
最新スペック搭載ゲームパソコン
FEED BACK |