128Kbps化目前,bモバイルのアクセラレータの実力を検証

bモバイルは,つなぎっぱなしの定額制だけがウリではない。Web閲覧時のパフォーマンスを向上させるアクセラレータ機能も要チェックだ。32Kbpsの現段階でのパフォーマンスの検証,128Kbpsサービス開始後も意味のあるサービスなのかを検証した。

【国内記事】 2002年1月31日更新

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それなりなレベルに劣化する画像表示

 通信速度の面では有効なアクセラレータだが,画像の表示品質は劣化する。

 ホームページ上のさほど大きくないJPEGファイル(300×185ピクセル)をアクセラレータ有効,無効の状態で表示させ,それぞれプロパティを確認したところ,アクセラレータ無効,つまりオリジナルが8814バイトなのに対し,アクセラレータが有効の場合は5914バイトとなった。ほぼ3分の2に圧縮されていた。


圧縮時のデータ


無圧縮時のデータ

見てのとおり,同じURLにある画像ファイルも,アクセラレータ使用の有無でファイルサイズが異なる。アクセラレータ使用の場合,JPEGファイルが3分の2ぐらいのサイズに圧縮されている

 アクセラレータを利用していても,ぱっと見では画像のイメージはそうひどくない。実用上差し支えない程度の劣化でオリジナルのイメージは損なわれていない。

 しかしよく見るとざらざら感が増し,エッジが確実に潰れている。2倍程度まで拡大すると,JPEG特有のブロックノイズも顕著に見えてくる。結局,この劣化をどう見るか,そしてどのような用途でWebページを閲覧するかで,この機能の有用性や評価は分かれてくるだろう。


圧縮された画像


無圧縮の画像

アクセラレータ使用の有無での画像の変化。よく見ると,やはりアクセラレータを使用すると表示品質が劣化している

十分使えるアクセラレータ機能

 bモバイルのアクセラレータ機能は,十分効果があることが分かった。特に現在は最大32Kbpsとデータ通信速度が遅いこともあり,体感でもその効果がわかる。次々とWebページを閲覧するといった使い方ではかなり意味を持つだろう。

 AirH"と同じく3月26日にはbモバイルでも128Kbps接続サービスが開始される。実際の最大通信速度は100Kbps超程度だろうが,アクセラレータが有効に機能するケースでは200Kbps相当以上の体感通信速度も得られるはずだ。

 確かに物理的なデータ通信速度が向上すればするほど,アクセラレータの必要性はなくなるかもしれない。しかしbモバイルは(もちろんAirH"も)ロケーションやほかのユーザーの利用状況によって通信速度が大きく変化しやすい。変化の度合いは,最大4つの基地局と無線通信を行う128Kbpsサービスでは,さらに顕著になるだろう。AirH"に対するアドバンテージとなるアクセラレータ機能は128Kbpsサービス開始後でも十分意味を持つはずだ。

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[坪山博貴,ITmedia]

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