![]() 折りたたみ式でキーボード付きの新CLIE「CLIE NRシリーズ」徹底レビュー:
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【国内記事】 | 2002年3月29日更新 |
NRシリーズの隠れた魅力といえるのが,高速CPU&DSPだ。
CPUは新たに「Dragonball Super VZ/66MHz」が搭載された。Tシリーズまでは「Dragonball VZ/33MHz」だったので,単純にクロックだけを比較しても2倍の速度を持つことになる。
またDSPも機能が強化されている。これまでは音楽再生でしか使われなかったDSPが,NRシリーズでは「JPEG処理」にも使われるようになっており,PictureGear Pocketのようなソフトでのパフォーマンスの向上が期待できる。
実際,どのくらい速くなったのか調べてみると次のような結果が得られた。
まず,PictureGear Pocketを使ってメモリースティックに入っている1024×768ピクセルのJPEG画像を一覧表示するのにかかる時間を計測した。PictureGear Pocketの一覧表示は,6枚の画像を,最初はざっと,その後詳細な部分まで読み込み表示させたところ,PEG-T600Cでは14.5秒かかるものが,PEG-NR70では5.7秒ほどで済んだ。
次にPictureGear Pocketを使ってメモリースティックに入っている1024×768ピクセルのJPEG画像を本体にインポートするのにかかる時間を計測。こちらは単純にJPEGからPGP形式に変換する処理なのだが,これもPEG-T600Cの84秒に対し,PEG-NR70は14秒とかなり速い。
どちらも体感できるレベルの高速化で,デジカメとの連携の際に心強い性能だ。ソニーによると「JPEG処理に関する部分は,PGPだけでなく,すべてDSP処理している」とのことだ。
音楽再生でDSPを使っている状態にして一覧表示させた倍を調べてみると,PEG-N750Cだと16.8秒かかる処理が,PEG-NR70では12.5秒と,その差は少し縮まった。音楽再生なし/ありとでは6.0秒/12.5秒という開きがあることから,音楽再生中はDSPを使わないでJPEG処理していると思われる。しかし,それでもCPUが高速になっている分,PEG-NR70のほうがよい数字を出すことが予測される。
N750C | 14.8秒 |
T600C | 14.5秒 |
NR70 | 5.7秒 |
N750C | 90秒 |
T600C | 84秒 |
NR70 | 13.8秒 |
N750C(音楽再生しながら | 16.8秒 |
NR70(音楽再生しながら) | 12.2秒 |
[濱田宏貴,ITmedia]
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