折りたたみ式でキーボード付きの新CLIE「CLIE NRシリーズ」徹底レビュー:
(3)ハードウェア〜後編:

シリアル・ヘッドホン・チップ

【国内記事】 2002年3月29日更新

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使いやすい新クレードル。ただし,シリアル関係の周辺機器は流用不可能

 NRシリーズはクレードルが新しくなった。ボディカラーに合わせたシルバーと,透明のパネルを組み合わせた新クレードルは,本体を装着すると今までよりも本体が倒れた格好になり,クレードルに乗せたままでのスタイラスの操作性が格段に向上した。またスタイラスの格納場所が変わり下方向に取り出さなければならなくなったことへの配慮か,クレードルの右側にペンホルダーも用意されている。

 バッテリーを充電するためのACアダプタは,Tシリーズと同様,本体に直接つなぐことはできず,クレードルを介して充電しなければならない。ACアダプタはTシリーズのものと同じで,互いに流用できた。


N/T/NRシリーズのクレードル


NRシリーズのクレードルはやや倒れ気味になっている。ペンホルダーが付いていることも分かるだろうか

もちろんオープンスタイルでもしっかり固定される


奥行きは本体1つ分


新しいクレードルとACアダプタ


クレードルの背面にACアダプタを装着する

 シリアルポートは,Tシリーズのものと形状的には同じだ。ただ,シリアルポートを使う機器は,本体と機器とをしっかりホールドするために,本体のデザインに合わせたり,本体の下側面や底面(背面)の穴を利用する。ここがTシリーズとNRシリーズとでは異なるため,100パーセントの互換性があるわけではない。

 クレードルの場合,底面の穴の位置の違いから,Tシリーズ本体をNRシリーズのクレードルに載せようとしてもしっかり収まらない。その逆も同じだ。この状態でもバッテリーの充電やHotSyncができることは確認できたが,小さなシリアルポートだけでつながっているため,ちょっとした振動でクレードルとの接続状態が解除されてしまう場合もある。何より強度的な問題から心配だ。  Tシリーズの通信アダプタをNRシリーズで使えるかどうか試してみたところ,Tシリーズにはある下側面の穴がNRシリーズにはないため,アダプタ側の突起が邪魔になり,装着することができなかった。今回は試せなかったが,逆のケースではシリアルポート同士の接続は可能かもしれない。ただ,デザインや穴の位置の問題から,実際に使えるかどうかは微妙なところだ。


NRシリーズのクレードルにPEG-T600Cを載せてみた。透明のパネルにしっかり密着させられない。ただ,充電中のLEDが点灯していることから,とりあえずは利用できる


Tシリーズ用通信アダプタはNRシリーズでは使えない。写真だと見えにくいが,アダプタ側のシリアルポートの左右にある突起が本体の密着を妨げる

 なお,これ以外の内部面の特徴は,「メモリはPEG-T600Cと同じ16Mバイト」「Tシリーズで採用されたバイブレーションはなし」といったものがある。バイブレーション機能がなくなってしまったことは残念だが,それ以上の機能の向上が図られていることはこれまで書いてきた通りである。

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▼ 折りたたみ式でキーボード付きの新CLIE「CLIE NRシリーズ」徹底レビュー:(1)はじめに
▼ 折りたたみ式でキーボード付きの新CLIE「CLIE NRシリーズ」徹底レビュー:(2)ハードウェア〜前編:本体&液晶&キーボード

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[濱田宏貴,ITmedia]

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