女ゴコロをくすぐるauのケータイ「A1011ST」(3/3)

【国内記事】 2002年4月17日更新

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女ゴコロをくすぐるニクイ奴

 A1011STの基本的なスペックは他機種と比べても遜色ないものだ。シンプルながらもそつなくまとめられている感がある。

 だが,A1011STの真の実力は,そこにはないと筆者は思う。それは,使い込んでいくほどにじわじわと「女ゴコロ」をくすぐる何かなのだ。

キャラクター〜ケータイに住む彼らと一緒に〜

 A1011STは,とにかく「かわいい」。操作するたびにくるくると動き回るキャラクターやアニメーションになごまされる。特にメインのネコのキャラクターはあちこちの機能で大活躍だ。


 旧機種に引き続き搭載されたクッキングタイマー機能。画面下にカウントが表示される。


TIME UPをキャラクターがお知らせ


ezweb接続画面の初期登録アニメーション。ここでもネコがくるくる回る


その他の待ち受け画面

 メモ帳や,カレンダーを待ち受け画面にすることもできる。カレンダー下部に表示されるイラストは月ごとに変わるので,季節感に富んでいて楽しい。


 

ハートフルウィンドウ〜光でケータイを飾る〜

 C411STから搭載された端末背面のハートフルウィンドウは,旧機種の1段表示から2段表示に。電波状況・未読メールなどのアイコン・電池容量と,日時を同時表示できるようになり,表示可能な情報量がアップした。


 また,時計はアナログ表示も可能になった。


 からくり時計の機能もあり,月ごとに変わるキャラクターが毎時00分になると時刻を知らせてくれる。


 着信時に表示されるアニメーションもさらに充実し,19種類のバリエーションから選べる。着信ランプの色と別々に組み合わせて指定できるのも面白い。



かわいいキャラクターが多数登場。「○○さんのイメージはやっぱりハニワ! 色は……黄色??」といった感じで設定できる

 ハートフルウィンドウといえば忘れてはならないのがカラフルなイルミネーション。旧機種同様,着信相手やメールの種類によって,好きな着信ランプの色を選んだり自分でアレンジしたり,自動変化させることもできる。このように,ケータイを「自分仕様」にすることは楽しみのひとつだ。


初期設定の6色。チェリー・オレンジ・レモン・メロン・ソーダ・ブルーベリー


RGBのバランスを調節して,オリジナルの色をつくれる


左写真で作ったランプの色はこのような感じになる

 なお,カスタマイズに関しては,A1011STはかなりのこだわりを持っているようだ。ライトだけでなく,画面表示の背景色など細かい所まで指定できるようになっている。「自分だけのケータイ」にこだわりたい人には嬉しい。


メイン画面の背景色は4種類の中から選べる。背景とは,写真の場合細い枠外の「戻る」「選択」と表示されている部分のことを指す

システム手帳としてのケータイ

 A1011STはアドレス帳機能やスケジュール機能も充実している。それは,女性に人気のあった旧機種C411STの流れを引き継ぎ,さらに女性好みの方向に進化を遂げているように感じられた。

 たとえば,アドレス帳機能には通常の電話番号や住所に加えて,誕生日や血液型,星座,趣味を登録する項目が新しくできた。若い女性向けのシステム手帳には,このようなデータを記入する欄がついていたりするものだが,携帯の機能にまで登場したのには少々驚かされた。


誕生日を入力すると,自動的に星座も選択される仕組み。なんとさらに星座の表示法は12星座か13星座の2種類が選べるのだ。そもそも,蛇遣座の存在を知っている人がどれくらいいるのだろう? こんな遊びの部分にも細かくこだわる姿勢には脱帽だ


 上写真は誕生日などの記念日を登録をしておくと,その当日にタイトルや画像で知らせてくれるという機能。同様にスケジュールやタスクリストなどを登録することが可能だ。その際に,学校・テスト・仕事・デート・習い事などなど,予定の種類にあわせて30種類ものアイコンを選び表示することができる。まるで,カレンダーにシールを貼るような感覚で楽しくスケジュールの管理ができるのだ。こんな所も女ゴコロをくすぐるポイントのひとつだ。

 女性に限らないかもしれないが,システム手帳に色とりどりのペンで印をつけたり,シールを貼ったりすることが好きな人は多い。これは,純粋にスケジュールやアドレス管理のためだけにするのとは,ちょっと違った意味合いがあるように思う。

 システム手帳というものは,「記録と実績」を楽しむためのツールでもあるのだ。さまざまなデータを集めてあとで眺めて楽しむもの。日記のように,自分の軌跡として大切なものなのだ。A1011STのアドレス機能やスケジュール機能は,その楽しみを満足させるものだ。

 このような進化もまた,ケータイの方向のひとつといえるだろう。「楽しい」というのは,ゲームをしたりカメラで遊んだりすることだけではない。毎日の生活をより楽しませてくれる小さな機能も,立派なエンタテイメントなのだ。

 一見地味なA1011STにつまった細やかな配慮は,充分にその価値があるように感じられた。「派手な機能はなくとも,安定していて価格も手頃。そして細かい所まで良く気がついて……」女ゴコロをくすぐる秘密は,そんな所に隠されている。なにやらケータイ選びの話だけではない雰囲気だが,ぜひ男性諸氏はご参考にされたい。

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