Javaアプリ事始め 第7回:
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【国内記事】 | 2002年4月19日更新 |
3Dグラフィックスは多大な計算を必要としますし,多くのメモリを消費します。あまり大きなモデルデータは描画スピードが遅くなり,場合によってはエラーで動作しない場合もあります。状況に応じたモデルデータを用意する必要があります。
実は「J-PHONE Javaアプリプログラミングガイド」には3Dグラフィックスのプログラミングに関する項目は概要のみで,具体的な点には触れられていません。今回ご紹介する3Dグラフィックスのプログラミングは,独自の検証結果を基に記述していますので,厳密には正しくない部分があるかもしれません。あらかじめご了承ください。
今回紹介するJavaアプリはこちらです。jadファイルなどをダウンロードしてください(ZIP圧縮されています)。
このサンプルではモデルデータを表示して,表示後に回転させています。モデルデータとして,「.mbacファイル」と「.mtra」ファイルを用意します。これらのファイルは,3Dモデリングツールで作成したモデルを専用の形式で保存し,そのファイルを専用コンバータで変換することで作成できます。これらのツールはMascotCapsule Tool Kit for J-PHONEのWebサイトからダウンロードできます。モデルデータに貼り付けるテクスチャはビットマップで用意します。
モデル表示のためにモデルデータとテクスチャを読み込み,そのテクスチャをモデルデータにセットします。次にレイアウトとエフェクトの設定をします。ここでは特別な設定はしません。あとは視点を設定し,3D空間上の位置を決めて描画します。このサンプルでは100ミリ秒ごとにモデルを回転させて再描画しています。これで3Dのオブジェクトが回転し続けるコードの完成です。
ソースコードを以下に示します。詳細につきましては,J-PHONE Javaアプリ プログラミングガイドを参照してください。
今回は基本的な3Dグラフィックスについて解説しました。3Dグラフィックスはモデルデータの作成にツールが必須です。また時間と手間も必要なので,とりあえず基本的な仕様を理解したら,今回のデータを利用していろいろな操作をして動作を確認してみてください。次回はもっと凝った3Dグラフィックスについて解説していきます。次回もお楽しみに。
執筆者紹介 コネクト 伊藤広明 株式会社コネクトは,携帯電話向け技術,特に携帯電話向けJavaに特化した開発会社です。ゲームなどエンタテイメント性の高いコンテンツ系ソフトウェアから,ビジネスエレクトロニックコマースに主眼をおいたアプリケーションに至るまで,幅広い分野の携帯電話向けJavaアプリケーション開発・サーバ開発にはじまり,クラスライブラリの開発,各種ツール類の研究開発,携帯電話向けJavaの開発ノウハウを活かしたコンサルティングも行っています。 |
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