AirH"対応音声端末,「RZ-J700」のメール機能をチェック(4/4)

【国内記事】 2002年4月30日更新

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AirH"対応と,AirH"利用を意識した急速充電を実現

 本機は32KパケットのみだがAirH"にも対応する。AirH"と音声通話をリーズナブルに両立させる料金プランも用意され(月9日の記事参照),カード一体型端末にこだわらない人には魅力的だろう。

 AirH"利用において便利なのが急速充電機能だ。本機では約90分という急速充電を実現しており,同じくAirH"対応の音声端末であるKX-HV200の約6時間に対して格段に短い。ヘビーにAirH"を利用する人には便利だ。

 もっとも携帯電話の場合,充電時間は100分前後があたり前となっており,ようやく追いついたことになる。PHSの場合は待ち受け時間や連続通話時間が長いので,これまで充電時間があまり重要視されなかったということもある。

 ただし,DDIポケット端末に共通であった無接点充電ではではなくなった。接点の汚れを気にする必要もなく,充電器に軽く載せるだけで充電可能であった無接点充電のメリットは失われている。残念だが急速充電のためには仕方なかったのだろう。


充電器と本体底面。埃や汚れに強い無接点タイプではなく,多くの携帯電話と同様の金属の接点を介して充電するタイプになった

 また,充電器も持ち歩きを考慮していない大きさだ。無接点充電をやめてしまうなら,AirH"利用を考慮した場合,ぜひ別売りでも用意してほしかった。

音声利用でも魅力的な最新端末

 購入の際に,本機の比較対象となるのは同じくAirH"対応である「KX-HV200」だろう(2001年12月の記事参照)。KX-HV200はワンタッチオープン,SDカードスロットの装備など本機にはない機能を多く備える。

 KX-HV200を常用している筆者が比較した上でのJ700の魅力は,アイコン形式のメニュー構成,メールの自動振り分け機能,32和音となったfeel soundとなるだろう。またKX-HV200はSDカード対応の関係からかメールの送受信や表示などで一瞬待たされる感じを受けるが(SDカードを利用していなくても),本機の方がこのあたりの動作はきびきびしている。

 また,よくも悪くもくせの強いHV200に比べて,J700のほうが全般に強いクセは感じない。

 AirH"対応という点に注目が集まりがちだが,最新端末らしく音声端末としての機能も着実にブラッシュアップされている。シンプルなデザイン,大型ディスプレイ,着メロでは携帯電話を含めて最強ともいえる32和音feel soundなど,魅力は多い。AirH"の導入を考慮している人にも,そうでない人にとっても気になる製品が登場したといえそうだ。

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[坪山博貴,ITmedia]

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