2002年度、携帯出荷の半数はカメラ内蔵〜矢野経済研究所矢野経済研究所は、端末メーカーなどへのヒアリングから、2002年度に出荷される携帯電話の約半数はカメラ内蔵型になると予測する。カメラ機能はハイエンド/スタンダードに2極化すると見ており、予想スペックなども示された
矢野経済研究所は7月12日、携帯電話の出荷状況やカメラ内蔵携帯電話の市場動向をまとめた移動体通信市場調査結果を発表した。同社発刊のマーケットレポート「2002-2003モバイルコミュニケーション総市場」(価格10万円)に伴うもの。調査では、通信キャリア、端末メーカーなど34社にヒアリングを行っている。 調査結果によると、2002年度の携帯・PHS・IMT-2000端末の出荷数は4195万台と見込まれ、前年比92.8%と小幅ながら減少。しかし、J-フォンに続きNTTドコモ、KDDIもカメラ搭載端末を本格投入することから、「下半期より主力モデルに続々とカメラが搭載され、カメラ搭載端末は2300万台(前年比260%)の出荷を記録することが予想される」(矢野経済研究所)としている。 今後、カメラの重要度が増すことは確実で、「搭載カメラモジュールの高画素化」「液晶ディスプレイの高精細、高画質化」「搭載メモリの大容量化」が進むと同社。今後は、デジタルスチルカメラと同様、ハイエンド型で高画質競争が進む一方、10万画素程度のベーシック型の2極化が進むと予想している。
また、カメラ搭載携帯電話の出荷予測値では、2002年度もシャープがトップシェアを獲得。カメラ内蔵型が好調なことから、端末全体でもNEC、松下通信工業に続く3位に入り、シェアを大きく伸ばすと予測している。
第3世代携帯電話はKDDIのCDMA2000 1xを中心に推移する。W-CDMA(FOMA)は、年末にバッテリー寿命などを改善した第2世代機が投入されるが「市場を活性化させる材料とはなりにくい」(同社)。
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