Mobile:NEWS 2002年7月17日 01:34 PM 更新

ドコモ、504iを銀行キャッシュカード代わりに使うデモ

WIRELESS JAPANのドコモブースでは、504iのiアプリと赤外線通信機能を利用して、携帯を銀行のキャッシュカード代わりに利用するデモが行われている。アイワイバンクと検討を進めているもの

 7月17日から東京ビッグサイトで「WIRELESS JAPAN」が開幕した。NTTドコモのブースでは、携帯電話を銀行のキャッシュカード代わりに利用する「モバイルキャッシュカード」(仮称)のデモが行われている。参考出展されたもので、開始は来年となるもよう。


 ドコモがアイワイバンク銀行(IYバンク)と共同で検討を進めているもので、ブースには専用のIYバンクのATMが設置され、預金を下ろしたり、振り込みを行うデモが行われた。キャッシュカードの代わりに、ドコモの「504i」シリーズを使い、赤外線通信機能を使って認証を行う。キャッシュカードを使うのと機能的には変わりないという。

 ユーザーはあらかじめ、認証情報などが記録された自分専用のiアプリをサイトからダウンロードしておく必要がある。iアプリを起動し、ATMの赤外線受光部に向けると、その後はキャッシュカードを差し込むのと同じように操作が行える。iアプリ上であらかじめ振込先と金額を入力しておくことで、振込も簡単に行えるようになる見こみ。


 現在は対応端末の都合もありATMとの通信に赤外線を用いるが、「どうしてBluetoothではないのかという話もいただくし、(非接触)ICカードも将来的にはあり得る」と、ドコモの平野敦士アライアンス推進担当課長(iモード事業本部iモード企画部)は話す。今のところ「赤外線は指向性があるし、(デバイスの)単価が安い」(同氏)のがメリット。

 金融向けの赤外線通信プロトコルとしては、ビザインターナショナルが開発した「IrFM」という仕組みもあるが、今回のソリューションでは基本的な「IrMC」を用いる。「(IrFMは)プロトコルが決まっているだけ。まだIrFMを搭載した機械は出回っていないし、普及すればソフトウェアで対処することも考えている」(同氏)。

 ドコモブースには、「504i」シリーズやカメラ内蔵型端末「251i」シリーズが展示されているほか、「M-stage visual」に対応したPHS「Lookwalk P751V」(7月8日の記事参照)やPDA型の「FOMA SH2101V」(7月9日の記事参照)なども手にとって触ることができる。



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関連リンク
▼ アイワイバンク銀行
▼ WIRELESS JAPAN 2002

[斎藤健二, ITmedia]

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