Mobile:NEWS 2002年8月12日 07:59 PM 更新

ぴぴっとフォンへの長く険しい道〜ここだよナビ契約編(2/2)


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 では、申込書にある項目をいくつか紹介していこう。

  • ご希望のサービス:双方向/片方向

 GPSケータイを2台で登録する場合はお互いから位置情報を確認できる、双方向サービスが利用できる。ただしぴぴっとフォンの場合は片方向サービスしか利用できない。

  • PiPit会員ID

 PiPit webから申し込んである会員ID。まだ会員でない場合は未記入としておくことで、店舗側で会員登録も行ってくれる。

  • 位置情報確認端末電話番号

 申込みに必要なGPSケータイの電話番号。ここの指定によって、ぴぴっとフォンからの通話先として登録するわけではない。

  • ここだよナビパスワード

 GPSケータイで使う2桁の数字で、PiPit店での初期設定時に使用する。ぴぴっとフォン側にもパスワードが必要で、こちらは4桁の数字を指定する。

  • グループID

 英数字20文字以内で任意の指定が可能。ただし、ほかの利用者との重複はできないため、あらかじめ第3候補までの記入欄がある。

  • ニックネーム

 グループ内で利用するニックネームは1台ごとに必要で、ひらがな、カタカナ、漢字、英数のうち最大20文字まで利用可能。たとえば、GPSケータイに「おとうさん」、ぴぴっとフォンに「***(子供の名前)ちゃん」とすることもできる。

  • ezwebメールアドレス

 GPSケータイからのリクエストに基づいて、URL付きメールを送るアドレス。PiPit店での初期設定時に使用する。

 申込みの際に本人確認に必要なものは、運転免許証、パスポート、印鑑証明書、外国人登録証のどれか1つで、健康保険証や住民票などは利用できない。申込者、位置情報確認者、位置情報提供者それぞれに本人確認が必要となるので、やはり同一名義にしておくのがお勧めだ。親権者を記載した場合には親権者の本人確認が必要になるが、こちらは保険証や住民票でかまわないとされている。

 さて、申込書を書き終え、いよいよこれで端末の到着を待つだけになった。すぐにでも届くだろうと思い「いつごろ手に入りますか?」と聞いたところ、ここまでの煩雑さに担当者も参ったのかついに「分かりません」と言われてしまった。

意外な盲点? GAZOOとPiPit

 数日たって、自宅の留守電に「PHSの登録は終わったが、ここだよナビの登録がまだ終わらない」というメッセージが残っていた。話を聞いてみると、PiPit会員としての登録ができないらしい。実は1つ思い当たる節があった。ぴぴっとフォンの購入を目前にして一度Webでの入会を済ませた後、店舗での処理を踏まえて退会処理をしてあったのだ。だが、退会そのものはうまくいっていたので、それが後に登録の妨げになるとは思いもしなかった。

 確かに原因はこれに間違いなく、自分でも別のIDでPiPitへの新規登録をしようとすると、「以下の内容は、すでに登録されている可能性がありますので登録できませんでした」というメッセージが出てしまう。過去のIDでは「重複」との表示になるので、自分の情報がデータベースから消えていないようだ。「データベース?」と自問自答した頭にひらめいたのは、その時である。PiPit会員は自動的に、その上位に位置するGAZOO会員としても登録されることを思い出した。つまり、PiPitからは退会しても、GAZOOからは退会していなかったのだ。

 そこでPiPitの会員登録メニューを見ると、GAZOO会員向けのボタンは別に用意されている。さっそくGAZOOのIDをいれ、PiPitへの登録へと進んでみると、以前のIDがそのまま復活したではないか。どうやら、データベースはGAZOO側で一元管理しているようだ。トヨタにはこのIDを電話で伝え、登録作業を進めてもらうことにした。

端末受け取り後の設定

 ついにその日はやってきた。トヨタから「端末が届いた」との連絡があり、ようやく手にしたのは7月8日のこと。思えば予約のために来店してからちょうど1カ月である。後はぴぴっとフォンを受け取りに行くだけだから、手ぶらで行こうかとも思ったのだが、何かあっては大変と、とりあえずGPSケータイを持っていくことにした。

 今日が最後であると理解しているのか、担当のBさんの顔も心なしか晴れやかである。一通りこれまでの処理に要した説明などを受けて、端末を無事に受け取った。「これだけ時間がかかったのなら青にしておけばよかったかな」とも思ったが、今さらそれをいっても仕方がない。後は使い方を聞いて帰ろうという段階まできた。

 「実はこんなものがあります」とBさんが何枚かの紙を出してくれた。見ると、初期登録方法を書いた説明書のコピーと、あるホームページを印刷したものだ。ホームページの紙には申込書で指定した値が出ているという。おそらくデータ登録時の画面なのだろう。平塚の本社で、端末と一緒に用意してくれたのだ。

 マニュアルのコピーにも、手書きで設定値が書き添えられている。実に親切な対応だ。手順としてはGPSケータイからPiPitのウェブサイトにアクセスし、新ここだよナビのリンクから初期設定を選択する。後は出てくるメッセージに従ってIDやパスワード、メールアドレスなどを入力していくだけだ。もしGPSケータイを持ってこなければ、これらの作業は後回しになって、また頭を悩ましていたかもしれない。ちなみに、ぴぴっとフォン側では特に設定する項目はない。こちらは次回のレポートで詳しくお伝えする。

 これまでいろいろと文句を書いてきたが、最後まで親切に対応してくれたBさんにはとても感謝している。若い方だからか、知らないことでも飲み込みが早く、親身になってくれていたように思う。できれば車でも1台買ってあげたいところだが、残念ながらそういうわけにもいかない。だが機会があれば、せめて新しい携帯電話でも……と思っている。Bさんには迷惑なのかもしれないが(笑)。



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関連リンク
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[江戸川, ITmedia]

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