可動式アンテナの送受信能力は〜「AH-N401C」を試す(2/2)
次にロケーションを変え、電波状態の悪い場所での比較を行った。アーケードの中にある喫茶店で、最も入口から遠い席では音声端末も圏外になってしまう場所だ。今回は音声端末である「KX-HV200」でアンテナを伸ばしてもアンテナバーが1〜2本という、店内中ほどの席に陣取った。 各端末での基地局の捕捉状態を見ると、受信感度はAH-G10がずば抜けて良好。続いてアンテナを立てた状態の本製品、AH-H401Cが続く。AH-G10を除くとデータ通信に利用できそうな基地局はよくて2局という状態だ。 本製品でアンテナをたたんだ状態はとてもデータ通信が行えるとは思えないような受信状態。実際ISPへの接続は何度リトライしても行えなかった。
左からAH-N401Cでアンテナを立てた状態、たたんだ状態。外した状態。ここでも外した方がたたんだ状態よりも受信状態はいい。
どの製品でも通信中にインジケーターが圏外を示しデータの送受信が途切れることも多く、結果的に3Kbpsといった結果になる場合もあった。「SpeedTest」での受信速度は非常にバラツキが大きかったため、ここではおおむね10回程度ずつ計測して最高の結果を採用している。複数結果をサンプリングするにはあまりに膨大に計測を繰り返さなければなかない状態だったためだ。 結果は高速な順でAH-G10、本製品でアンテナを立てた状態、AH-H401C、本製品でアンテナを外した状態となった。AH-G10と本製品でアンテナを立てた状態の受信速度の差は小さく、本製品の可動アンテナの有効性が証明されている。 アンテナを外した状態では、通信速度こそ低下しているが問題なく計測が行えており、内蔵アンテナの性能も侮れない。基地局の捕捉を考慮すると驚異的な粘りだ。同社のCF型AirH"端末である「CFE-02」も内蔵アンテナのみでよく粘るといわれていたが、この伝統は引き継がれているようだ。
なお数値に出ない部分を補足しておくと、データ送受信が最も途切れにくかったのはAH-G10で、アンテナを立てた本製品とAH-H401Cは同程度の頻度でデータ送受信の途切れが見られた。本製品でアンテナを外した状態ではインターネットへの接続も必ず数度のリトライを要した。AirH"の性格上、接続してしまえばなかなか切断されないが、1度データの送受信が途切れると再度データが送受信されるまでに時間がかかることも多かった。 関連記事 NECインフロンティア、PDA音声通話機能搭載のCF型AirH"カードを発売 NECインフロンティアは、DDIポケットの128Kbpsパケット通信など5種の通信方式に対応し、PDAでの音声通話機能を搭載したType II CF型通信カード「AH-N401C」を開発した 128Kbps AirH"、CF型データ通信カードを試す AirH"の128Kbpsつなぎ放題に対応した本多エレクトロン製のCFカード型端末「AH-H401C」。可搬性に優れ、PCとPDAで利用できるなど応用範囲が広いこの製品の性能をチェックした AirH"128Kの実力を徹底検証──複数のロケーションでチェック AirH"128Kbps試験サービスが開始された。幸い筆者もモニターの権利を得ていたので、ほぼ半日以上を掛けて複数の条件下でその実力を検証してみた 128Kbpsパケット対応AirH”カード 本多エレクトロンた 関連リンク NECインフロンティア [坪山博貴, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 2/2 | 最初のページ モバイルショップ
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