Mobile:NEWS 2002年10月3日 11:40 PM 更新

PDAでも体感速度が向上〜bモバイルのCFタイプ「U100C」インプレッション(2/2)


前のページ

bモバイルならではの容易な導入も魅力

 bモバイルではISPサービスも提供しているため、接続に利用する電話番号は1つだけ。この点だけでも導入は容易なのだが、さらに敷居を低くしてくれるのが付属ソフトのbアクセスだ(6月13日の記事参照)。ただし、Windows環境でしか利用できないので、PDAユーザーは注意してほしい。

 本製品付属のbアクセスのバージョンは1.30であったが、既に日本通信のWebページではバージョンアップした2.0が無償公開されている。2.0ではbアクセスの起動と同時にインターネットに接続したり、インターネットの接続と同時にWebブラウザやメーラーを起動する機能が追加されている。9月19日に提供開始されたWebアクセラレータ「Ian」にも対応しているので、こちらを利用したほうが便利だ。


bアクセスでは、あらかじめ接続電話番号も設定されており、一時接続用のIDとパスワードまで設定されている。何も設定しなくてもインターネットに接続でき、Webアクセラレータの設定も簡単に行える


空きチャンネル、電波受信状態もチェックできる。2.0になってbアクセスと連動してさまざまな処理を自動実行できるようになった

ワンナンバーで利用できるメリットはOSを問わない。BMH10C-Jは標準モデムとしても認識されるから、接続に利用する電話番号さえ覚えておけば、ちょっと友人のPCに取付けてインターネットに接続といった使い方もできる。このような変則的な使い方もISPサービスまでワンパッケージのbモバイルならではだ。

CFタイプでも変わらぬ魅力のコストメリット

bモバイルは6カ月、または1年分の利用料金込みで購入するプリペイド方式を採用している。サービス開始当初は1年分の利用料金込みのパッケージしかなかったが、現在は6カ月のパッケージも登場し、導入コストのハードルの高さはいくぶん改善された。

6カ月、もしくは1年単位で見たコストメリットは大きい。AirH"128Kbpsとの比較ではAirH"で利用するISP料金を抜きにしても導入から初年度1年間でおおよそ2万円はbモバイルのほうが安い。

 さすがにAirH"32Kbpsパケットと比較すると割高だが、Webアクセラレータ、メールアクセラレータを利用するためにISPにPRINを利用すると、導入から初年度1年間で8000〜1万円ほどbモバイルが高いだけだ。月額で1000円以下の差なら、128Kbpsのbモバイルの方がお得といえるだろう。


AirH"では32Kbps対応端末である「CFE-02」を3000円、128Kbps対応端末である「AH-H401C」を8000円と想定し、契約手数料2700円と合わせて導入コストとして加算。また新規契約で年間割引を適用時の料金で計算している。bモバイルは6カ月パッケージが5万2800円、1年パッケージが8万9800円、6カ月更新パッケージが3万9800円の想定だ。AirH"の導入コストはbモバイルの6カ月パッケージと比較するため、〜6カ月の月額に上乗せしている。

PDAでWebアクセラレータを使えるのが大きなメリット

 もちろんAirH"と比較してbモバイルにデメリットがないわけではない。先払いという点でbモバイルに不安な要素があるのも否定できない。都市部で利用する人はともかく、DDIポケットのアンテナ密度があまり高くない地域で利用する場合は、速度に不安もある。

 また機種変更という概念がないため、より魅力的な端末を採用したパッケージが登場しても端末だけを変更することはできない。既にbモバイルでPCカードタイプを利用しているユーザーでCFタイプを使いたいと思う人も多いだろうが、bモバイルの場合はパッケージごと買い変えるしかないのだ。

 6カ月パッケージの登場、CFタイプの登場でbモバイルはさらに魅力を増した。特にPDAでの利用を考えるユーザーにとって、Webアクセラレータが利用できる点は現時点でのAirH"に対する大きなメリットとなるだろう。



関連記事
▼ 定額使い放題のbモバイルにCFカードタイプ〜9月14日発売
日本通信は、定額使い放題のデータ通信サービス「bモバイル」にCFカードタイプを追加、9月14日に発売する

▼ CFタイプも登場! メール専用つなぎ放題サービス「U-MAIL」を試す
約4万円の先払いだけで1年間、32Kbpsでのメール送受信とテキストベースのWeb閲覧が使い放題。日本通信が発表した新データ通信サービス「U-MAIL」だ。さっそくその機能を試してみた

▼ PDAで通話もできる〜CF型データ通信カード「AH-N401C」インプレッション
可動式アンテナを搭載、Pocket PCで音声通話もできるNECインフロンティア製のCF型データ通信カード「AH-N401C」。サイズや使い勝手、電話機能、消費電力などをチェックした

▼ bモバイルの各種機能をまとめて管理「bアクセス」
日本通信からbモバイルユーザー向けの統合ユーティリティ「bアクセス」が提供開始された。これまでOSの各機能から行っていた設定が1つのツールでできるようになった


関連リンク
▼ 日本通信

[坪山博貴, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページ | 2/2 | 最初のページ



モバイルショップ

最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!

最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!