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2002年10月7日　10:06 PM 更新

ケータイ技術研究所5
最強のiショット端末を探る（3/3）

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分解能は僅差

　分解能とは、どのくらい細かいところまで描画できるかを示す。携帯のカメラというと、センサの種別や画素数がクローズアップされることが多いが、高画素化に伴ってレンズが重要になってくる。センサと共にレンズの性能もこのテストで見ることができる。

　テスト環境としては、9lpi（Line per inch：1インチ幅に9本の線）−50lpiまでの線を描いた解像度チャートを撮影し、どこまで識別できるか確認した。

分解能に関しては、各端末で大きな差は見られなかった。ただし参考扱いのJ-SH51は、メールで送信できる最大サイズということでiショット端末に比べて画像サイズが小さい。そのため分解能も低い結果となった

シャッターレスポンス──D251iは少々厳しい

　シャッターレスポンスは、シャッターを押してから実際に撮影が行われるまでの時間差を指す。ずれが大きいとイライラするだけでなく、シャッターチャンスを逃すことにもつながる。

　テストはアナログストップウォッチ（10分の1秒単位）を用意し、長針が0を指したときにシャッターボタンを押す。そして実際に撮影された長針の位置と比較するというもの。

　結果は機種によってコンマ数秒の違いが現れた。参考のJ-SH51はシャッターを押した瞬間に撮影が行われる。SH251iとF251iは平均して0.2秒程度、D251iは0.3秒ほどの遅れがあった。実際、D251iは“遅れた”ことを感じられる。体感上の違いを裏付ける結果ともなった。

歪み──D251iが歪み大

　歪み（ディストーション）も、レンズの性能が大きく現れるところだ。最近では2枚組レンズを採用しているものもあるが、多くは1枚。携帯の場合、画角は広くないもののデジカメ特有の樽（たる）型歪みが目立つ。

　テストは方眼紙を撮影し、画面の四隅がどの程度歪むかを縦横方向にピクセル単位で計測、距離に対する割合を求めた。

　歪みが最も少なかったのがSH251i。F251iがそれに続く。D251iは見て分かるくらいに歪みが大きかった。

バランスでSH251iだが、保存枚数に難

　各テストの結果、大きな欠点がなく全体にバランスがいいのがSH251iだった。F251iがそれに次ぐ。D251iは色味などは高い成績だったが、歪みやシャッターレスポンスなどに弱点を抱える。

　また、画素数の違いが画質に直接影響するわけではないことも確認できた。F251iは11万画素とほかに比べて画素数が少ないが、画質面では31万／17万画素に匹敵している。高画素のメリットは、（1）VGAサイズの撮影ができること （2）4倍以上のデジタルズームが可能なこと が中心になる。

　今回のテストの結果に限っていえば、お勧めはSH251iとなるが、問題は約80枚という保存枚数の少なさだ。その点、1000枚の保存が可能なF251iはそれぞれ平均以上だ。ただし、撮影だけでなく撮った後の管理方法などもカメラ機能の使い勝手に大きく影響することは念頭に置いておく必要があるだろう（7月8日の記事参照）。

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[九条誠二, ITmedia]

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