Mobile:NEWS 2002年10月23日 03:18 AM 更新

最強のPalmデバイス「CLIE NXシリーズ」インプレッション(3/3)


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付属アプリケーションも一新、縦長対応に

 PEG-NXシリーズでは、付属するアプリケーションの多くがリニューアルされている。ソフトウェアの数や容量が増えたためか、16Mバイトの内蔵メモリのうちユーザーが利用できるのは11Mバイトだ。

 「ホーム」シルクボタンを押すと表示されるランチャーには、ソニーオリジナルの「CLIE Launcher」が採用された。アプリの選択や起動はジョグダイヤルで行うようデザインされ、アプリアイコンも上下方向に並んでいる。半円が描かれたエリアでジャンルを選んで、そのジャンルに含まれるアプリまでスクロールしたり、左中〜下のエリアにアプリアイコンを登録してよく使うアプリを素早く起動するといった操作ができる。また、それぞれのアプリに簡単なコメントも付けられる。これは自分で開発したアプリでも対応させられるそうだ。

 アイコンサイズを変更したり、ソフトウェアGraffitiを表示させた状態で使うことも可能だ。CLIE LauncherからPalm OS標準の「アプリケーション」アプリに戻したり(メニューから一発で元に戻せる)、オンラインソフトとして提供されているランチャーを使うこともできる。

 唯一の難点は、タップ操作でアプリ一覧をスクロールさせるのに、上下ボタンの下にあるスライドバーでは操作できず、画面右上の上下ボタンを使うしかないことだ。こうしたデザインのものがあれば、バーの上下をタップすることで上下にページアップ/ページダウンできるのがユーザーインタフェースの王道。これはぜひとも改善してもらいたい。


新ランチャー「CLIE Lancher」。多彩なカスタマイズが可能。Palm OS標準のランチャーである「アプリケーション」アプリに切り替えることもできる(右下)

 Palm OS標準アプリの「アドレス」「予定表」「To Do」「メモ帳」も縦長ワイド液晶対応となった。標準の大きなフォントを使っても12行分のリストや編集画面を表示でき(従来は8行)、予定表では8:00〜23:00までのタイムチャートをスクロールせずに表示させられる。


Palm OSの標準アプリも縦長ワイド液晶対応に

 画像系アプリも再構成された。画像/動画ビューワ「CLIE Viewer」を中心に、アルバムソフトの「CLIE Album」やお絵かきソフト「Photo Editor」、動画再生ソフト「Movie Play」、静止画撮影ソフト「CLIE Camera」などを連携させて使うことができる。CLIE ViewerからCLIE Mailを介してファイルをメール送信できるため「CLIE Cameraで撮影してPhoto Editorで編集、CLIE Mailで送る」といった作業もCLIE Viewerを中心に行える。


画像系ソフトは「CLIE Viewer」が中心的存在に(左上/右上)。「CLIE Camera」は640×480ピクセルまで対応(左中/右中)。新ソフトである「CLIE Album」はCLIEで撮影したデータの管理に便利(左下)。「PhotoStand」はBGM機能を使ってスピーカークレードルと組み合わせて使いたい(右下)

 メモリースティックのファイル管理用ソフトは、従来のMS Gateから「CLIE Files」となり、「PEG-SJ30」から同梱されるようになった電子書籍ビューワ「Pook」も標準で付属する。



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▼ Palm OS 5用開発ツールがダウンロード可能に

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[濱田宏貴, ITmedia]

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