Mobile:NEWS 2002年11月25日 10:34 PM 更新

ケータイ技術研究所
第7回 電池のもちがいいiモード端末を探る(2/2)


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iアプリは「N504i」の電池のもちが優秀。処理速度との兼ね合いで「P504i」

 携帯“電話”だけあって、通話時間では大きな差は見られなかった。最長は「F251i」の187分。最短は「SH251i」の152分。差は35分で比率でいうと2割差だった。充電時間も、最長と最短の差は26分で、比率では2割差でしかなかった。

 反対に大きく差がついたのは、最近の機能である「iアプリ」と「カメラ」だ。

 まずiアプリで最も長時間動作したのは「N504i」。実に227分間動き続けた。逆に厳しかったのは「F504i」「D504i」。N504iの6割に当たる130分程度で電池がカラになってしまった。

 ただし、iアプリは処理性能とのバランスで考えるほうがいいだろう(技術研究所第3回参照)。N504iの処理速度は決して速いとはいえず、総合的には最下位に近い。逆に、バッテリーテストで厳しかったF504iは相当高速で、P504iとトップを争う速度だ。F504iはiアプリの動作用に別途CPUを積んでおり、それが消費電力の増大につながってしまったと考えられる。最も残念なのはD504iで、処理速度も遅ければバッテリーの減りも早いという結果に終わった。

 素晴らしいのはP504iだ。処理が高速であるだけでなくバッテリーの持ち時間でも2位。P504iは、これまでのP50xの反省としてiアプリの処理速度を大幅に向上させ、Java専用のアクセラレータを回路として搭載している。その効果が、処理性能だけでなく消費電力の小ささにも現れた格好だ。

カメラは「N251i」が圧勝。ほかの3倍

 カメラについても、大きな差がついた。最も撮影枚数が多かったのは「N251i」。実に3000枚以上の写真が撮れた。NEC製端末ではカメラの処理用に専用のLSIを搭載しており、そのあたりが低消費電力化に貢献してるようだ。逆に少なかったのは「F251i」。1000枚撮れるメモリを搭載しながら今回のテストでは978枚しか撮れなかった。

 実際の利用では、連続して1000枚もの撮影をすることはないだろうが、100枚写真を撮ると約10%バッテリーが減ると考えればいい。N251iはカメラの消費電力がほかの3分の1程度だと考えると近いだろう。



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[斎藤健二, ITmedia]

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