Mobile:NEWS 2002年12月17日 00:30 AM 更新

「ThumbSense」はタッチパッドに革命を起こす?(3/3)


前のページ

 キーボードのキーをダブルクリックするというのは、やや通常のキー操作とは異なる動きをするので、暦本氏にうかがったところ、「ダブルクリックは現状ではインプリされていませんが、次版(たぶん正月?)では対応することにします」とのことだった。ダブルクリックに慣れないユーザーにはますます楽しみになりそうだ。

 [Alt+Tab] に相当するアプリケーションの切り替えを行う機能は、「パイメニュー」と名づけられて実装されている。このパイメニューは、円周上に、アプリケーションのサムネイルを表示してアプリケーションを切り替えるもので、実は [Alt+Tab] よりもど派手でわかりやすい。SF映画の世界である。暦本氏はさりげなく、こういうかっこいいことをする。


タブレット+T+ドラッグ操作でこのように、開いているウィンドウの内容がサムネイル表示される。かっこいい

 パイメニューの操作は、タブレットに指をおきながら、[T] のキーを押しながら、タブレット状で指を動かす、というように、やや習熟が必要な感じだが、1度できてしまうと、もはやアプリケーションの切り替えはこれ以外には考えられなくなってしまうほどだ。

 注意する必要があるのは、タブレットとポインタの位置は、相対座標で動作しているので、現在のバージョンでは、サムネイルにポインタを乗せても、該当するアプリケーションに切り替わるわけではないことだ。

 基本的にタッチパッドは相対座標で動いていることが多いが、このT+タブレットドラッグ中に関しては、絶対座標で、該当するサムネイルの上にポインタが乗ったら、そのウィンドウを切り替え対象としたほうが、直感的だと思えた。

 それを、質問したところ、暦本氏からも「カーソル位置にしたほうが自然ですね。これも次でやります」と力強いコメントをいただいたので、次のバージョンがますます楽しみになってしまった。

 会場の支持率もうなぎ上りで、「良い」の得票が最も多かったのが、この「ThumbSense」だった。タブレット式のノートユーザーの方は、ぜひ、お試しいただきたい。なんとなく、タブレットのノートでは、この方法が標準搭載されていくような気がしている。2002年12月9日現在、Googleで「ThumbSense」を検索すると、3件しかヒットしないが、これがどこまで増えるのか、楽しみだ。


「ThumbSense」の利用実績。TrackPoint信者だったそうだが、改宗したそうだ


大胆な予想。タッチパッドのマウスボタンがなくなると、ノートPCが小さくなるかも?


会場では、圧倒的な支持率を得た

関連リンク
▼ 暦本純一氏のホームページ
▼ 特集 インタフェースの冒険――WISS2002レポート:人とマシンのインタフェースはどうなっていくのか?

[美崎薫, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページ | 3/3 | 最初のページ



モバイルショップ

最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!

最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!