Mobile:NEWS 2003年1月15日 07:10 PM 更新

QVGA【きゅーぶいじーえー】

J-フォンの東芝製端末「J-T08」を皮切りに、今後QVGA液晶を搭載した携帯電話が増えていきそうだ

 QVGA(Quarter VGA)は、その名のとおりVGA(Video Graphics Array)画面のクォーター(4分の1)サイズを表す規格。解像度で表すとVGAの横640x縦480ピクセルに対して、QVGAは横320×縦240ピクセルとなる。

 QVGAはPocket PCの液晶画面に使われているように、PDAを意識した規格だが、J-フォンが発売した写メール対応機「J-T08」に採用されたことによって、携帯電話向けのデバイスとしても一気に脚光を浴びるようになった。

 携帯電話の液晶画面は多くの場合で縦長になるため、実際の解像度は横240x縦320ピクセルとなる。QVGAでは縦長・横長のどちらの画面も規定してあり、いずれも規格に沿ったものとなっている。

 東芝製のJ-T08が採用しているのは、東芝松下ディスプレイテクノロジーの「ス−パ−ファインポリシリコンTFT液晶」で、約2.2インチの画面サイズに7万6800画素を再現するもの。東芝松下ディスプレイテクノロジーは、東芝と松下電器産業がそれぞれの液晶事業部門を統合して、2002年4月に設立された新会社。ちなみにスーパーファインポリシリコンは東芝の商標である。

 このほかにもセイコーエプソン、シャープなどが携帯電話向けのQVGA液晶の商品化に成功しており、今後の新端末に採用される予定となっている。



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関連リンク
▼ 東芝松下ディスプレイテクノロジー
▼ 東芝 J-T08

[江戸川, ITmedia]

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