ケータイカメラ画質研究ラボ〜ドコモ「P251iS」「D251iS」(2/2)
もっと暗くしてろうそくだけの灯りで撮影するとどうなるか。 ろうそくの灯りでも普通に撮れている「D251iS」に比べると、「P251iS」は明らかに暗所に弱いという欠点をさらけだしてしまった。色が急に失われ、縦方向の見にくいノイズも出てしまっている。 そこで「P251iS」でフォトライトを点灯して撮影してみた。
多少は明るくなり、色も出ているが縦縞のノイズは消えてない。フォトライトを消灯し、ナイトショットモードをオンにしてみると、こうなる。
ほんのわずかな改善は見られるが、ある程度以上に暗い場所には向かないと言わざるを得ない。 「D251iS」もコンパクトライトを持っている。これがユニークなのはその明るさを7段階で変えられること。
一番強くしたときと弱くしたときではこのように微妙に違う。
「P251iS」はここまでで紹介した基本的な撮影機能に加え、セルフタイマー、連写(iショットS時に4枚まで連写できる)、フレーム撮影機能を備えている。どちらかというとお遊び的なものが多い。連写機能を使うと、こういうマルチショット撮影も可能だ。
「D251iS」は非常にデジカメ的な撮影機能を多く持っている。 その象徴が画質をコントロールする機能。撮影時に上下のキーで、コントラスト、明るさ、コンパクトライトの明るさなど項目を選んで強さを変更可能だ。例えばコントラストを最強と最弱ではこれだけの違いがある。 ホワイトバランスもオートのほか、室内と屋外の2種類が用意されている。屋外は晴天、室内は白熱灯に色を合わせてくるようだ。これをうまく使えば、白熱灯下で赤みの強い写真をわざと撮ることもできる。
もうひとつ「D251iS」で特筆すべきは、なんといってもメモリースティックDuoスロットだろう。
今回はこのおかげで簡単にVGAサイズの画像を吸い上げることもできた。内蔵メモリからメモリースティックへのデータのコピーはやや煩雑なものの(何度も暗証番号を聞かれるし、1件か全件かしか選択肢がないのだ)、PCを持っている人やVGAサイズの撮影をしたい人には魅力的だ。
このように、軽くポップで遊べる「P251iS」はシンプルなカメラ機能で画質よりも色の鮮やかさを重視した設計。高機能さをウリにした「D251iS」はあれこれいじれる画質やVGAまで対応する機能などそれぞれ強い個性を持っている。カメラを重視するなら「D251iS」の方が快適さも機能も上だ。特に凝った機能はないが、あれこれといじって撮る楽しさはある。ただマクロ撮影モードを持つか近距離でもシャープに写るような設計にしてほしかったところである。そこだけが残念だ。 関連記事 この冬、ドコモはカメラ付きiモード端末のラインアップを整備する。iアプリ+カメラ付きの「504iS」、普及型の「251iS」が次々と発表、市場に投入される。ドコモがカメラ付きに本腰を入れることで、“ケータイにカメラ”は標準仕様になってきた ドコモは、カメラ付き端末「251iS」シリーズの新モデル2機種を発表した。メモリースティックDuo対応の「D251iS」と、31万画素CCDカメラ搭載の「P251iS」だ パナソニック製のカメラ付き端末は、カメラスペックを31万画素CCDに強化。コンパクトなボディにライトも搭載した。文字入力機能も大きく改善されている 三菱製の「iS」は最大20枚の連写機能を搭載。「美白モード」など、新たに撮影モードも搭載した。基本的にマイナーチェンジ色が強いが、新色のクリアブルーは斬新だ 「251iS」2機種が本日発売。ドコモのカメラ付き端末のメインライアップは、スタンダード機が4機種、iアプリ対応が3機種となった 関連リンク [荻窪圭, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 2/2 | 最初のページ モバイルショップ
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