Mobile:NEWS 2003年3月18日 01:02 PM 更新

CeBIT
回る、回るよ、液晶は回る

今やカメラ搭載はGSM端末でも普通の装備に。スペック向上は当然だが、次なる差別化は多彩なギミックにある。ユーザビリティを増すとともにコストや消費電力も下げられる“回転する液晶”に注目が集まる

 「スペックからギミックの勝負へ」。CeBITで話を聞いた携帯技術者がこんなことを言っていた。欧州向けの端末でもカメラ内蔵が普通になっていく中で、アジア勢の製品の特徴は……というと、多彩なギミックにある。

 映像機能の強化を打ち出し、高機能なカメラを搭載した端末が次に悩むのが、自分撮りをどうするか、だ。カメラをもう1つ搭載するか、大型高精細のサブディスプレイを奢るか。解決策はいくつかあるが、LG電子やSamsungなど韓国メーカーによく見られたのが、“回転するメイン液晶”である。


Samsungが展示した「SGH-P400」。ディスプレイだけでなく、ヒンジ部に埋め込まれた11万画素CCDカメラも回転する


三菱電機が展示したメガピクセル携帯のコンセプトモデル。液晶が回転すると共に、カメラも回転する(3月13日の記事参照


SamsungのSymbian OS搭載端末「SGH-D700」。カメラは31万画素CMOSを採用している


これは既にお馴染みとなった韓国LG電子の「LG-KH5000」。回転液晶を世に知らしめた存在

 カメラの数を増やしたり、高価なサブディスプレイを搭載するよりも、ディスプレイ自体を回してしまえば、余計なコストもかけずに目的を達成できる。合わせてカメラ自体も回転させて、“マルチアングル”を高らかにうたっている端末も多い。

 日本でも、発売されたばかりのパナソニック・モバイルコミュニケーションズ製の「FOMA P2102V」が、回転液晶を備えている(2002年12月の記事参照)。では「日本でもこれからは回転液晶か?」と思えば、ことはそう簡単ではないらしい。

 「強度に問題が出てくる。Samsungさんのように自社ブランドで販売してしまえれば簡単だが……」。CeBITで出会った日本の携帯開発者は、回転液晶が簡単な話ではないことをほのめかす。

 メーカーが製造して通信キャリアが買い上げて販売する日本では、通信キャリアが強度基準を出してくる。GSM圏に比べても、その基準はかなり厳しいようだ。実際、P2102Vのヒンジもかなりゴツい。アングルフリーで上下左右に回転する韓国メーカーの製品と異なり、横回転できる位置も決まっている。この強度を維持したままでは、薄型軽量はなかなか望めないだろう。

 それでも、国内の端末メーカーの多くは、回転液晶の可能性を探り続けている。カメラの搭載は、携帯の形状さえ変えてしまうのかもしれない。



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[斎藤健二, ITmedia]

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