Mobile:NEWS 2003年4月14日 06:02 PM 更新

WRISTOMOに搭載された機能、見送られた機能


 ドコモMMターミナル開発部担当課長の入鹿山剛堂氏への取材(4月14日の記事参照)を通してWRISTOMO(3月26日の記事参照)の魅力やメリット、モノづくりの熱意は十分に伝わってくる。だが、決してスペックに優れたPHS端末ではないのも事実。レビュー(4月10日の記事参照)の際に感じたいくつかの疑問を投げかけてみた。

生活防水ということなら、無接点(電磁誘導)充電を採用するのが自然なのでは。

「電磁誘導に使うコイルが大きいため、本体の厚みが増してしまいます」。

キーの入力負荷を軽減させるため、何らかの文字予測変換機能が必要ではないか。

「WRISTOMOは連文節変換を採用しています。予測変換についてはライセンスの問題で実装できなかったのですが、次回作では対応を検討します」。

シンクロケーブルが別売りでは、シンクロ機能の便利さが伝わらないのではないか。

「ケーブルを同梱できない最大の要因はコストの問題です。P-inシリーズなどのPHSカードをパソコンに挿していただければ、PHS回線を経由することでシンクロ機能は使えますので、通信料はかかりますがそちらをご利用いただければと思います」。

2台のWRISTOMOをトランシーバとして使ったり、P-linkモードで白ロムのP-inカードからデータ通信をしたりと、活用の幅を広げる機能の搭載は。

「今回の商品の意味は、腕時計型のデザインが受け入れられるかどうかを市場に問うことにあります。販売規模が数千台ということもあり、あまり機能を詰め込めなかったという実情もあります。この商品によってPHSの契約数が増えるという期待はしていなくて、むしろ契約数を増やすのであれば違うアプローチがあったでしょう」。



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関連リンク
▼ WRISTOMO専用サイト
▼ NTTドコモ

[江戸川, ITmedia]

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