複数のローミング先を一括管理〜日本通信「bアクセス」を強化PHSによるつなぎ放題に加え、公衆無線LANサービスも利用可能になった日本通信の「bモバイル」。ローミング先の増加に伴いカンタンアクセスツール「bアクセス」の強化を図る
PHSによる定額制つなぎ放題サービスで無線LANサービスも──日本通信が4月から追加したサービスだ。6月10日には京都を中心に約200エリアをカバーする「みあこネット」ともローミングを開始、接続スポットは700カ所強に増加される。「現在、国内外20数社と交渉中」(執行役員の福田尚久氏)であるなど、接続可能なエリアを広げつつある。 ローミング先が増えるにつれて煩雑になるのがESS-IDやWepキーなどの管理。日本通信はこれらローミング先の設定を一括管理する機能を、簡単接続ツール「bアクセス」(2002年6月13日の記事参照)の次期バージョンに盛り込む計画だ。
新しいbアクセスは、「PHS」と「無線LAN」の2つのアクセス用ボタンと設定ボタンが配されたレイアウトになる。 ユーザーは出先で使いたい通信を選び、ボタン押すだけでインターネットへのアクセスを行える。bモバイルで公衆無線LANを利用すると、有料サービスの場合には等価交換によりつなぎ放題の2日分が消費される仕組みだが(2月20日の記事参照)、そうした場合は接続の際にアラートが出るようになっている。
bモバイルは、複数の公衆無線LANを1つの契約で利用できるのが特徴。bアクセス3.0にはアクセスの際に複数のサービスがあることを意識せずに利用できる仕組みが用意される。 bアクセスには利用可能な公衆無線LANサービスのWEPキーやESS-ID、パスワードなどがプリセットされる。出先でユーザーが「無線LAN」ボタンを押すと、その場で利用可能なサービスの設定が自動的にロードされ、インターネットへの接続を開始する仕組みだ。 接続先の優先順位を設定しておけば、駅など複数のサービスが混在するような場合には、設定したサービスを優先で起動させることもできる。無線LANの電波強度も表示されるので、よりよい状態のところを選んでアクセスする方法もある。
「bアクセス3.0」は、5月にプリベータ版をテスターに提供してテストを行い、6月にはbモバイルユーザーにベータ版を提供する予定。夏にリリース予定の正式版では、ユーザーIDやパスワード、WEPキー、ESS-IDなどの暗号化保存と、ローミング先が増えた際の自動アップデート機能を搭載する予定だ。 対応OSはWindows XP。ほかのOSについては順次対応させる予定としている。
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