Mobile:NEWS 2003年5月23日 04:10 AM 更新

505i、6機種のソフトを比較する

ビジネスシヨウで一般公開された「505iシリーズ」実機を元に、一歩踏み込んで、各機種のメニューや機能を画面で比較してみた。「SO505i」の厚みが増すなど、スペック表も一部変更になっている

 5月23日に、505iシリーズの第1弾となる「D505i」が発売される。今回、「N505i」と「P505i」は発売が遅く、両機種ともメガピクセルカメラではないことから、6機種の売れ行きは混戦模様だ。

 これまでカメラなどのスペックを中心にお伝えしてきたが、今回はもう一歩踏み込んで、6機種のソフトウェア──内蔵インタフェースを簡単に比較していきたい。


以下、写真は上段が左から「D505i」「SO505i」「F505i」。下段が左から「SH505i」「N505i」「P505i」

メニュー刷新の「F505i」「SH505i」。拡大表示しただけの「SO505i」


 まずは各機種の待ち受け画面から。大きな違いはないが、壁紙サイズはそれぞれ異なる。最も広い面積に壁紙を表示できるのは「D505i」と「SH505i」だった。また、「SO505i」だけはQVGA(240×320ピクセル)液晶ではなく、横方向が少々広い。※「SH505i」も画面いっぱいに待ち受け画像を表示できるが写真は待ち受けiアプリが動作しているため、実際の待ち受け画面と異なる


 次は1階層目のメニュー。だんだん各機種の特徴が見えてくる。多くの機種がQVGA化に伴ってグラフィックスやフォントを変更している中、「SO505i」だけは従来のものを縦横2倍に拡大して使っている。文字はジャギーがはっきり分かり、アイコンの表示も滑らかではない。

 従来機から内蔵ソフトを全面的に作り直した感があるのが、「F505i」と「SH505i」だ。次からの画面でも注目してほしいが、この2機種については常に画面右上に時刻が表示されるようになっている。逆に従来機のインタフェースを正常進化させたのが「D505i」「SO505i」「N505i」「P505i」の4機種だ。


 今度はメニューの2階層目。ここでは「F505i」に注目。単にグラフィカルになっただけでなく、9分割された機能のそれぞれに数字が振られている。これはダイヤルキーの1から9に対応しており、十字キーを使わなくてもメニューをたどっていけるようになっている。

ショートカットでカメラ操作できる「SH505i」


一部の画像は撮影後のものです

 今度は、カメラの撮影画面。プレビューの表示領域は各機種大きく異なる。最も広く画面を使っているのは「SO505i」だ。メニューのほとんどは画像上にオーバーレイ表示される。また、「SH505i」は「View」ボタンを押すことで全画面表示で撮影が行える。まさにカメラ気分だ。

 使っていて快適だったのは「SH505i」。「P505i」同様撮影サイズ変更などが数字キーに割り当てられており、いちいちメニューを開かなくても即座に変更可能だった。


一部、対応していない画面があります

 こちらは、カメラのメニュー表示。十字キーを使わなくても数字キーでショートカットできるのが「SH505i」「N505i」「P505i」。「SO505i」はメニューを透過してプレビュー画像が見られる。


 撮影した画像は、当然、全機種でサムネイル表示が可能。「D505i」は1画面12枚と最も表示枚数が多い。ファイル名や撮影サイズ、撮影時刻などがサムネイル表示画面から読みとれるかどうかにも注目だ。なお、どの機種もサムネイル表示速度は格段に高速化されている。すべての機種で待たされる感じはしなかった。

メアドの直接入力は過去のもの?


 メール作成画面は、各社の方向性の違いが出ている。1画面に収めている機種が多い中、「D505i」は下部を見るにはスクロールする必要があった。ほとんどが最初に宛先を入力するようにしているが、「F505i」だけは題名にフォーカスが当たって立ち上がる。

 宛先部を押したときの挙動も異なる。「P505i」「SO505i」「SH505i」では、アドレスの入力方法をたずねてくるため送信アドレスの履歴を簡単に利用できる。


 今度は文字入力画面。各機種共に予測変換機能は標準装備。ただし、「N505i」と「D505i」では予測辞書は当初は登録されていない。これまで入力した単語が予測候補に登場する。なお「SH505i」など文字サイズを変更すると予測候補数が増減する機種もあった。


 各機種の特徴的な画面をピックアップしてみた。「D505i」はショートカットメニューもグラフィカル。「SO505i」は3種類のフォントを切り替えられるが、最少文字にしても他機種に比べるとまだ大きい。フォントが滑らかではないこともあって、QVGA液晶を生かし切っていない印象だ。「F505i」はカメラ周りでもダイヤルキーでショートカットできるメニューを採用。「SH505i」は「View」機能が独特。ダイヤルキー下部にある「View」ボタンを押すと、ほかの機能が動作中でもこのメニューが現れる。「N505i」は残念ながら独特な機能を見つけられなかった。

「SH505i」重さ125グラムに。「SO505i」厚さ33ミリに

 最後に、スペック表を再度まとめておく。ビジネスシヨウに展示されたスペック表は、505iシリーズ発表当初から変更された部分がかなりある。例えば、「SH505i」の重さは125グラムに、「SO505i」の厚みは33ミリに増えた。今回のスペック表もあくまで“予定”だが、正式発表が行われるまでは注意が必要だろう。

機種D505iSO505iF505iSH505iN505iP505i
メーカー三菱ソニー・エリクソン富士通シャープNECパナソニック
メイン液晶サイズ2.2型2.4型2.2型
メイン液晶種類TFDTFTCGシリコンTFT
メイン液晶色数26万6万5000
サブ液晶サイズ1.1型無し1.1型1.2型1.1型
サブ液晶種類TFD無し有機ELSTNTFT
サブ液晶色数6万5000無し256色6万5000
外部メモリメモリースティックDuominiSD
カメラ種類スーパーCCDハニカムCCDCMOSCCD
カメラ画素数63万(記録画素123万)130万128万100万32万31万×2
サイズ(幅×高さ×厚さ)49×106×2650×105×3348×98×2150×102×2451×98×2550×100×21
重さ115グラム145グラム105グラム125グラム115グラム120グラム
連続待受時間520時間400時間525時間300時間350時間540時間
連続通話時間135分140分150分130分150分140分



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[斎藤健二, ITmedia]

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