FlashがあってこそのQVGA液晶〜バンダイのコンテンツ戦略(2/2)
こうしたコンテンツのラインアップを、505iの発売と同時に提供するのも大事だという。 「モバイルコンテンツは3カ月から半年で採算がとれなかったらメニューの中に埋もれてしまい、浮上のきっかけがつかみにくい。最初のスタートダッシュが勝負。最初に立ち上げるときに150%のコンテンツが用意されていて、なおかつユーザーが満足できるものがないとダメだと思う」。 バンダイはコンテンツプロバイダの中でも指折りの大手であり、だからこそこうした戦略も立てられる。しかしそんなバンダイでさえ、リッチなコンテンツを開発/提供するにあたって「そろそろ(コンテンツ利用料金を据え置くのは)いっぱいいっぱい」というぐらい、大変なのがコンテンツプロバイダの現状だ。 初期のiモードコンテンツはcHTMLベースのコンテンツがほとんど。それほど参入障壁が高くなかったため、多くの企業がこぞって参入した。 しかしここまでコンテンツがリッチになってくると、「アイデア勝負」だけでは生き残っていけないのではないかと高橋氏。「アイデアがあって作れる能力、それを展開してアピールできる能力がないと無理。コンテンツがリッチになっていけば、勝ち組と負け組が出てくるのは仕方がない」。 一方で、ナムコやタイトーといったメジャーなゲームメーカーが、リッチ機能をフルに生かした本格的なゲームタイトルを投入し始めている。「コンテンツ業界は新たなステージに入ろうとしているのではないか」。
バンダイは、「自社で展開できないけれど、いいものを持っている」会社があれば提携していきたいという考え。「いろんなジャンルにチャレンジしていきたいし、一人勝ちしようとも思っていない」というバンダイが今後狙うのは、欧州や中国といった海外市場だ。 「本当のステージは中国やヨーロッパといったワールドワイド。われわれも海外では苦戦していて、スクラムを組んでいかないと厳しい」。日本のコンテンツプロバイダ同士で戦うのではなく、「日本株式会社」みたいな形で海外に出て行きたいというのが本音のようだ。 関連記事 特集:ドコモの「505i」 NTTドコモが2003年春に発売する「505iシリーズ」は、さまざまな機能が盛り込まれたハイエンド端末だ。6機種すべてにQVGA液晶を標準搭載するほか、メガピクセルカメラを内蔵した端末も複数ラインアップされる 505iに「Macromedia Flash」が搭載 ドコモは今後発売予定の「505iシリーズ」に、iモードから利用可能な「Macromedia Flash」を搭載すると発表した エイチアイなど3社、505iへFlashを搭載 「505iシリーズ」の共通機能として、全機種に搭載される「Flash Lite」の搭載は、エイチアイ、バンダイネットワークス、米Macromediaの3社の連携によって実現した 関連リンク バンダイネットワークス [後藤祥子, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 2/2 | 最初のページ モバイルショップ
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