世界のBREW、韓KTF400万台、米Verizon320万台現在BREWを展開するのは6カ国8事業者。中でも最初に商用サービスを開始した韓KTFや、1年前にサービスインした米Verizonが元気だ。
日本で本格的にBREWサービスが始まったのは、東芝製の対応端末「A5304T」(2月21日の記事参照)が発売された2月下旬から。夏モデルとして鳥取三洋製の「A5306ST」(5月14日の記事参照)がラインアップされているが、本格普及はまだこれからといった感がある。 2001年11月に先陣を切ってBREWの商用サービスを開始した韓KTFや、1年前にサービスインした米Verizonなど、日本より早くBREWを展開した各国ではどのような状況なのだろうか。モバイル・コンテンツ・フォーラムのセミナーに登場したクァルコム・ジャパン ビジネス開発担当部長の野崎孝幸氏が、世界各国の状況を説明した。
現在BREWを展開するのは6カ国8事業者。2003年3Qには米Midwest Wirelessが商用サービスを開始、2003年5月にはBell South Internationalが中南米市場でのBREW導入に関する契約を締結した。
5月1日の時点で、対応端末が400万台出ているのが韓国のKTF。「Magic n multipack」という名前のBREWサービスでは約500のアプリケーションが提供され、端末ラインアップも30種以上を数える。サービス加入者は400万人。 データARPUは、BREWサービス未加入のCDMA2000 1xユーザーの平均が2.43ドルであるのに対し、BREW加入のCDMA2000 1xユーザーの平均は6.38ドル。BREWがデータARPU向上に貢献しているのが見て取れる。 また、携帯電話のデータ通信利用がなかなか進まないといわれる中にあって野崎氏が「大きな成功」と位置づけるのが、米国のVerizon Wireless。2002年6月17日に「get it now」という名称でサービスを開始、現在150以上のアプリがラインアップされる。サービス開始以降の累計ダウンロード数は約1200万件、うち2003年1月−4月までのダウンロード件数は580万件。対応端末は320万台が販売され、「2003年(1月−4月まで)の端末販売台数の4割強がBREW端末」だという。Verizonは2003年末までの販売目標を800万台とするなど強気の姿勢だ。 対応端末はモトローラ製「T-720」、東芝製「CDM-9500」、LGエレクトロニクスの「VX-4400」など。近々サムスン製とソニー・エリクソン製端末が市場投入されるという。 世界最大の携帯電話市場と言われる中国の状況も興味深い。CDMAを展開するChina Unicomは、2003年末までに2000万加入を目標にしており、その中でもデータ通信は重要な位置付けになっていると野崎氏は説明。それは、現在開発中のBREW端末が9機種もあることからもうかがえる。現在のラインアップは三洋製「SCP-580」、LGエレクトロニクス製「CU8188」、京セラ製「KZ820」の3モデルだ。
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