Mobile:NEWS 2003年7月11日 00:47 AM 更新

写真メールも「送り放題」、H-SA3001Vを試す(2/2)


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「メール放題」を快適にする予測変換

 意外と期待度が高いのが予測変換の搭載ではないだろうか。携帯電話の日本語入力機能がどんどん進化する中、DDIポケット端末が取り残されてしまっていた部分だ。「メール放題」に対応した端末は数機種登場しているが、どの端末も今時の携帯電話に比べて快適とは言えず、「メール放題」の魅力を半減させていた。

 H-SA3001Vの予測変換は機能的には簡易なタイプで、以前の読みの入力と確定した結果から読みの先頭一部だけで文字列を入力できるというもの。予測候補があれば再下段に表示され、候補キー(「F」キー)を押すことで予測候補を選択できる。シームレスとまではいかないが、予測候補がリアルタイムで表示されるため実用度は悪くない。もちろんあるとないとでは大違いだ。

読みに「こ」と入力すると最下段に予測候補の「こんにちわ」が現れる。ここで上下キーを押すと普通のかな漢字変換が行われ、「F」キーを押すと予測候補にフォーカスが移動して左右キーでさらに候補を選択できるようになる

 なお予測候補は初期状態では一切登録されていない。あくまで自分で入力、変換、確定した結果のみが反映される。従って自分で反復入力する可能性が高い日本語を、単文節単位で読み入力、日本語変換を行っていくのがよさそうだ。複文節変換で一気に確定をしてしまうと、確定した複文節丸ごと予測候補に登録され、小回りが聞かない予測辞書になってしまうからだ。

 かな漢字変換自体も悪くない。候補はオーバーラップウインドウで6候補ずつ一覧表示が可能であり、数字キーで選択することもできる。筆者の知る限り「メール放題」が利用できる端末では最も使いやすい日本語入力機能を備えた端末といえるだろう。

かな漢字変換では最初の候補だけインライン表示し、2候補目以降はオーバーラップウインドウで一覧表示される。数字キーでも選択することもできる

前モデル「RZ-J700」がベースの基本機能、操作体系

 本機は操作体型は、前モデルとなる「RZ-J700」をベースにしており、良くも悪くも三洋製らしい。10キー部に連動した3×3のアイコンメニュー、クリアキーではなく「C(カスタムファンクション)」キーでメニュー階層を戻るといった独特の操作系もそのままだ。他メーカー製の端末から機種変更すると、多少の慣れが必要だろう。

 基本機能は操作系も含めて「RZ-J700」に準じているが、Eメールでは自動振り分け可能なフォルダが5つから3つに減らされるといった点はスペックダウン。また自動振り分けではメールアドレスをフルで指定する必要がある点も変わらず、ドメイン名だけでの振り分けができない点なども変わらない。

 自動振り分けが今ひとつな点は、強力な検索機能がカバーする。タイトルやメールアドレスの部分一致でメール検索が可能で、意外と、こういった検索機能を持つ端末は少ない。下手な振分け機能よりも、メールの検索性は上だろう。

 細かな改良点もある。メール着信音は「RZ-J700」では5秒固定だったが、本機では1〜30秒の間で設定可能になった。Eメール、DXメール、ライトメールで鳴り分けできない点は変わっていないが、けっこう重要な改良部分だ。


メニューはお馴染みとなった3×3のアイコンメニューで、アイコンの位置がそのまま数字キーの1〜9に連動している。メールでは題名や送信アドレスからも部分一致で検索でき、フォルダ分け機能の貧弱さをカバーする

久々に「PHSらしさ」を感じられる魅力の端末

 本機には「AirH" PHONEではない」「いまさら11万画素」など、DDIポケットでは音声端末の新製品リリースが少ないだけに不満を持つ声も聞こえてくる。確かにこの時期に投入される製品として中途半端な感があるのも否めない。

 しかし音声端末としてはこれでいいかもしれない。筆者の周囲にはPHSのメリットを評価してDDIポケットを利用している人も多い。本機は音声はクリア、Eメールも定額、もちろん写真メールも定額、そしてコンパクトと、まさにPHSらしい魅力を持っている。AirH"フォンも今時のPHSらしさを生かした一つの方向性だと思うが、本機はPHSが本来持っていた魅力を再び引き出した正統派の端末だと思う。

 本機は操作性に少々癖があったり(もっともDDIポケットの端末で癖がない端末を探すほうが難しいが)、ディスプレイが1.8インチのため表示文字も最大80文字と既存のDDIポケット端末に見劣りするといった部分もある。しかしこういった部分を差し引いても欲しいと思わせる、わかりやすい魅力を持った端末だ。



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関連リンク
▼ 三洋テレコミュニケーションズ
▼ DDIポケット

[坪山博貴, ITmedia]

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