Mobile:NEWS 2003年7月14日 05:13 PM 更新

女子大生、“ケータイ”を学ぶ

ケータイは単なる電話ではなく、1つのメディア。港区の戸板女子短大では、携帯電話に特化した授業が行われている。講義の最終回を見学した。

 港区・芝の戸板女子短期大学では、携帯電話の歴史や変化してきたコミュニケーション、ビジネスについて教えるというユニークな講義が行われている。

 講師の木暮祐一氏は、「携帯が作ったメディアも1つの社会。道で知らないおじさんについていってはダメということはみんな知っているが、携帯ではプライベートな情報を出してしまう」と話し、携帯電話を使ったコミュニケーションの特性を13回に渡って、歴史を踏まえて講義してきた。


 講義の最終回、7月14日は学生達のレポート発表の日。「私が欲しい携帯電話」というタイトルで、各自、学んだ成果を発表していった。

 多かったのは、「TVやラジオを見たり聞いたりしたい」というもの。放送中の番組を見るだけでなく、「録画した番組を見たり、携帯で録画もしたい」という発表もあった。


PowerPointを使った、凝ったプレゼンテーションが多いのは驚き

 「財布がなくても買い物したり、切符が買える」ようになってほしいという意見も。「荷物になるものを少しでも減らしたいというのが私の考え」

カメラは果たして必要か

 端末の高機能化を求める意見が多い中で、“機能が多すぎる”というレポートは面白かった。「機能が増えて、取扱説明書が厚くなった」とは、ある学生の不満だ。

 「いらないのはカメラ付き」。その学生はそう話す。企業内での情報漏洩や、雑誌の撮影など、いわゆる“デジタル万引き”が起こっていることを例に、カメラにはプラスの部分とマイナス部分の両方があると論ずる。

 「いろいろな機能があるので、欲しい機能を自分で選べるようにしてほしい。取り外しができるようになれば、カメラが使えないところに勤めている人も、普段は外していて、プライベートではカメラを付けられる」

 戸板女子短大が、こうした独特な授業を行う背景には、創立から101年を迎えた“実学重視”という同校の理念がある。ITと英語の教育を行う国際コミュニケーション学科の設立に尽力した、情報システムセンター長の中西裕助教授は、「明治時代は裁縫が女性の自立の武器となったが、現代ではITがその代わりのものになり得る」と話す。


生徒が組立中のPCと一緒に。情報システムセンター長の中西裕助教授

 中西氏の授業では、1年生に入るとまずPCの組立から入る。CPUやメモリを取り付けていくことで、PCの現実的なイメージをつかんでもらうのが狙いだ。生徒と連れて秋葉原にパーツの買い出しに行ったりもするのだという。

 「組立などを通して、コンピュータについて自信が出てきた。こうして、職場のITリーダーになれる、PCのトラブルが起こったときに頼れる人材に育てる」

 携帯やPCは現代社会において必須の教養になりつつある。そうした素養を実践を通じて学ばせる、同校の講義の魅力を垣間見た。



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▼ 戸板女子短期大学

[斎藤健二, ITmedia]

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