「N505i」徹底攻略〜カメラ編(2/2)
撮影後の編集には制限が多い。「回転」は90度単位で可能。「拡大/縮小」は300%、200%、150%、75%、50%、25%から選択する珍しい形だ。つまり、“待受画面サイズをiショット(S)のサイズに縮小する”といったことはできない。 切り取り(トリミング)も可能だが、120×160〜240×320ピクセルの間のサイズをiショット(S)、240×120(イベント用)、120×160(背面液晶用)に切り抜けるだけだ。
VGAサイズの画像を編集する手だてがないので、iショット送信するならVGAで撮影してはいけない。待受画面サイズで撮影したものをiショット送信することはできるが、%単位で拡大縮小を行い、iショット(S)サイズに切り抜くことになる。
画像一覧は、「Menu」−「マイピクチャ」から内蔵メモリとminiSDを選択し、フォルダをたどって表示できる。カメラ起動時にサブメニューから「マイピクチャ」を選んでもいい。 「オリジナルアルバム」や「撮影画像」などいろいろな選択肢があるが、本体メモリの静止画は基本的に「撮影画像−INBOX」に保存されている。
1画面9枚のサムネイルで画像は表示され、画面下部には「iショット可能かどうか」「撮影サイズ」がアイコンで表示される。またフォーカスを当てた画像のファイル名が吹き出しで表示される(非表示にもできる)。ファイル名は、年+月+日_時+分となっており、撮影時間(あるいは編集時間)が分かるようになっている。 ただしminiSD内の画像を表示した場合、サムネイルは表示されない。動画も同様だ。 表示速度は遅くもなく、とりわけ早いわけでもない。表示が終わらなくてもフォーカスは移動できるため、ストレスは感じない。iショット送信可能なサイズの画像は、画像にフォーカスを当ててメールボタンを押せば、メール作成画面が立ち上がる。 ※ちなみにメールボタンの代わりに「アドレス帳」ボタンを押すと、その画像をアドレス帳に登録できる
ひとつ、迷ったのはminiSDカードとのデータのやり取りだ。撮影時には保存先に制限があるが、撮影後は各データは本体とminiSDとで相互にコピーできる。しかし、まとめてコピーはできず、1枚1枚操作しなくてはならない。自動保存では本体にしかVGA画像を保存できないうえ、それをminiSDにコピーしようとするとまた面倒だ。 またカメラ機能のメニューには、分かりにくい名称が散見される。例えばminiSDから本体にコピーする操作は「1件登録」と呼ぶ。さらに「画像登録設定」「画像チューニング」が、どんな機能か想像がつくだろうか。答えは、圧縮率の調整とフリッカー抑制の設定だ。 必要以上にフォルダ構造が複雑なのも違和感を覚える。miniSDカードには「DCIM」「STILL」「ムービー」と3種類の画像関連フォルダが用意され、DCIMを選択した後にも、「デフォルト」「100NECDT」の二つがあり、100NECDTの中にもさらに「デフォルト」フォルダがある。ユーザーがこれだけのフォルダを使い分けられるのか、疑問だ。 32万画素CMOSカメラに抑えたN505iだけに、画質うんぬんはともかく、さっと取り出して簡単にiショットを送信し、貯まったデータを気軽に閲覧したいところだ。しかし、画質と画像周りの操作性では、まだ画質のほうを評価したい。 従来からソフトウェアの使いやすさに定評のあるNECだけに、カメラ周りの使い勝手がこれからどう改善されていくのかに期待したい。
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