Mobile:NEWS 2003年8月11日 05:27 PM 更新

反射型液晶【はんしゃがたえきしょう】


 反射型液晶は、外光を反射させることで表示を行う液晶デバイスのこと。そのため、屋外で利用する製品に多く用いられてきた。だが現在は、屋外用液晶としては半透過型液晶(用語参照)に主役の座を譲りつつある。

 反射型液晶を利用するには、太陽光などの強い外光が必要になる。外光が手前から入るときに発光するのではなく、液晶の奥にある反射板で反射した光によって表示を行う。光が液晶の後ろから来るという点では、透過型液晶(用語参照)のバックライトと同じ仕組みである。

 バックライトを必要としない反射型液晶の最大のメリットは、消費電力が少なくて済むということ。また、液晶の裏側にスペースを必要としないので、モニター自体を薄く、軽く作ることができる。

 だが、外光を十分に取り入れられない場所では非常に暗い画面になり、まともに見えなくなってしまう。そこでバックライトならぬ、フロントライト(またはサイドライト)を使って外光の代わりとすることがある。つまり、屋内で主に使うことを考えたら反射型液晶のメリットは消えうせる。

 また、フロントライトを内蔵させることで、液晶画面が奥まってしまったり、フロントライトの光源の位置によって光の当たり方が均等にならず液晶がムラになって見えたりと、視認性の点で透過型液晶に劣ってしまう。

 反射型液晶はその省電力性からモバイル製品への搭載と普及が期待されたが、これまでにあげたデメリットによって、特に携帯電話の液晶としては採用が見送られる流れとなっている。



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[江戸川, ITmedia]

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