Mobile:NEWS 2003年9月12日 00:12 AM 更新

Linux健闘、Windows系がPalmを抜く〜PDAのOSシェア

矢野経済研究所の調査によれば2002年度の国内PDAのシェアは、台数ベース、金額ベースともに前年比7割と冷え込んでいる。OSシェアでWindows系がPalmを抜いて逆転、ザウルスの健闘でLinuxのシェアは躍進した。

 矢野経済研究所は9月12日、携帯情報端末とPDAの市場動向に関する調査結果を発表した。2002年度の市場規模は台数ベースで前年比71.1%、金額ベースで71%と大幅に下落した。


 下落の最大の理由について矢野経済研究所は、一部Palm陣営の事実上の撤退が影響したと見ている。ほかにも商談の長期化で法人市場が期待ほどの成長を果たせなかったこと、市場の拡大が果たせなかったことを理由として挙げた。

 OSのシェアにも変化が見られる。2001年度にトップだったPalmが2002年度にはWindows系OSに逆転されて2位に転落。Linuxがザウルスの登場でシェアを大きく伸ばした。


2001年度のザウルスOSのシェアを上回る16%をLinuxが獲得。矢野経済研究所は「SL-C700」のヒットによるものと見ている。2001年度のトップだったPalmはWindows系OSに逆転された

 需要先で見ると、法人需要が出荷台数の微減にもかかわらずシェア27%(前年比7%増)と伸張する一方、個人需要は大幅な出荷台数減に伴いシェアを落とした。矢野経済研究所は2003年度には法人需要が30%を占めると予測する。

 今後は、コンシューマーのパームサイズPDA需要が2003年に下落するものの、ミニキーボード搭載端末の増加や無線通信環境の整備が予想されることから、2004年度には再度増加傾向に転じると予測。企業ユーザーも、商談が順調に推移し、法人向けソリューションの充実も見られることから、2004年以降には普及が本格化するとしている。

 今回の調査は、5月から7月にかけて、PDAメーカー、OSベンダー、法人ユーザー、個人ユーザーを対象に実施された。

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[後藤祥子, ITmedia]

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