小野寺社長「国際ローミングはKDDIが一番」国際サービスを盛んに喧伝するドコモやJ-フォンに対して、KDDIの小野寺社長は自社の優位性を強調した。
KDDIの小野寺正社長は9月19日、「WPC フォーラム 2003」の特別講演に登場。同社の携帯電話による国際ローミングサービスが、NTTドコモなどほかのキャリアより優れていると話した。 同氏はまず、各携帯キャリアが国際化をうたっている現状に触れつつ(記事参照)、「勘違いしてはいけない」と会場に呼びかける。 「たとえば欧州各国では、通信方式がGSMで統一されているため、当たり前のように国際ローミングができている。日本でできなかったのは、これまで“PDC”という孤立した方式を使っていたからだ」(同)。つまり、そもそもの規格を統一すれば、国際ローミングなどできて当然というわけだ。 現状KDDIは、PDCからCDMA2000 1xへと、通信方式を移行した。一方のNTTドコモは、PDCからW-CDMAへの移行段階にあるのは、周知のとおりだ。 小野寺氏は、前者は北米、韓国、中国、オーストラリアなどで採用が進むことを強調。一方、後者はPDCから変わらず“日本独自路線”であると話す。 「(確かに欧州などでW-CDMA採用の動きはあるが)やはり、既存のGSMネットワークを活用するとなると、GPRSにするのが妥当。そこからW-CDMAにするのは、莫大な投資が必要なので、今は欧州各国とも様子を見ている段階だ」(同)。 「1つの端末で、1つの番号で、国際ローミングを行えるのはauだけ」。小野寺氏は会場に向かって、力強く話した。
関連記事 「GSM陣営がW-CDMAへ移行」は勘違い〜クアルコム CDMA2000だけでなくW-CDMAも実は手がけるQualcommは、GSM陣営向けにCDMA2000へのアップグレードパスも用意している。W-CDMAへの移行にためらいを見せるGSMオペレータを、段階的にCDMA2000に誘導するのが狙いだ。 IMT-2000は誤解だらけ? IMT-2000で謳われた、「映像配信」「国際ローミング」といった機能はどうなっているのだろうか。第3世代携帯電話に過度な期待をしてはいけない。クアルコム社長がIMT-2000の誤解を解く。 英国へのテレビ電話が可能に〜ドコモのFOMAで ドコモはFOMAを使ったテレビ電話について、英ハチソン3Gのテレビ電話端末との接続に対応したことを発表した。10月1日から。またVodafoneとの接続にも積極的な意向を示した。 特集 : WPC EXPO 2003 [杉浦正武, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
最新スペック搭載ゲームパソコン
最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
FEED BACK |