Mobile:NEWS 2003年9月25日 09:56 AM 更新

CF+SDスロット搭載のコンパクト、iPAQ h2210を試す(2/3)


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 思い切っているのは側面のメモボタンまで廃止していることだろう。ほとんどのPocket PCに装備されるボイスレコーダーを起動するためのメモボタン、筆者はどれだけの人が利用しているか、これまで疑問でもあった。多くの製品で側面の指が掛かりやすい位置にあるため、むしろ誤操作の原因になっていたはずだ。廃止した本当の意図はわからないが、なくてもいいだろうとは思う。どうしてもワンタッチでボイスレコーダーを起動したければ、他のボタンに割り当てれば済む。

 h1937と異なるのは右端のボタンが「Today」の呼び出しではなく、h5450同様「iTask」ボタンとなったことだ。iTaskは初代iPAQから継承されたランチャーソフトで、各種設定機能の呼び出しやタスクマネージャー機能も兼ねており、非常に便利なものだ。Pocket PCはOSの機能のみではタスクスイッチが面倒なので、重宝するはずだ。


itaskボタンを押すとポップアップするiTask。タスクマネージャーや設定機能を呼び出すランチャーとして機能する。h3000、h5000シリーズのユーザーにはお馴染みだ。Bluetoothの操作もソフトウェアで、下段バーのアイコンをクリックするとON/OFF、マネージャーの呼び出しが可能

 全体で見ると、h5450とh1937の機能をほどよくミックスした感じだ。例えばバックライトは、外光連動の自動調整機能はh1937と同様に持たないが、h5450と同様に非常に細かく明るさを設定でき、なんと60段階だ。サイズと価格はh1937に近く、コストの許す範囲で基本機能はh5450に近く──といったいいとこ取りだ。


このようにバックライトは自動調整機能こそないが、非常に細かく明るさを設定可能。もちろん60段階にも設定できる必要はないとは思うが

PC向けのファイルも再生可能な、高い動画再生能力

 h2210はプロセッサにiPAQ国内モデル初としてPXA255を搭載した。動作クロックは400MHzであり、Pocket PCでは最速の部類となる。といってもPIMなど内蔵アプリケーションを動作させる分には、従来モデルや下位モデルとなるh1937とも大きな差異は感じない。


プロセッサはPXA255/400MHz。製品投入タイミングの問題もあって、遅ればせながらiPAQ国内モデルでは初のPXA255搭載製品となり、Pocket PCでは最速クラスのプロセッサ搭載となる

 そこでPCのビデオデッキ化ブームに合わせる形で盛り上がりを見せている、ポータブルビデオプレイヤーとしてのパフォーマンスを見てみることにした。Pocket PC向けにエンコードされたファイルが再生できるのは当然なので、ここではPC向けにエンコードしたファイルの再生も試みてみた。

[坪山博貴, ITmedia]

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