テレビ付き携帯「V601N」、7つの謎(3/3)
では、どの程度の映像がV601Nには期待できるのか。小型の液晶テレビを持っている人には分かると思うが、テレビ放送波がよく届く場所ならきれい。電波がイマイチなら画像もイマイチだ。屋内でも、よく映る向きを確認してから腰を据えることになる。 雰囲気的にはポータブルテレビ並といったところ。といっても、電車の中など高速移動中の視聴は難しいし、地下鉄は論外。出先の喫茶店の中や、オフィスでこっそり、テレビのない自分の部屋で……といった使い方がメインになりそうだ。 テレビの電波感度は、地域によっても異なる。首都圏は東京タワーから電波が出されており、タワーの近くではきれいに映る。ボーダフォンの本社など、東京タワーが見える場所では最高だ。赤坂にある編集部でも、窓際ではかなり鮮明に映る。 厳しいのは、屋内やビルの谷間。それから中途半端に都心から離れた地域だろう。ゴーストの影響は大きいが、ゴーストリダクションも3次元YC分離も(携帯なのだから当たり前だが)搭載されていない。 逆に東京タワーからある程度以上離れれば別途中継局が設置されているため、映像はクリアになる。地方の中継局近くで見晴らしのいい場所は、穴場ともいえるかもしれない。 V601Nは、VHF/UHFのチャンネルを自動でサーチして割り当てる機能も持っており、5パターンまで保持できる。さらに、手動でも設定できるため、「UHFのMXテレビを5チャンネルに割り当てる」なんてことも簡単だ。 ちなみに、映像表示をオフにして音声だけを流すこともできるのでラジオ代わりに使うこともできるわけだ。その場合でも、液晶を閉じるとテレビがオフされてしまうのは玉に瑕だが。 ともあれ、普通の携帯と変わらない大きさの端末にテレビチューナーを内蔵しているのには開発陣の苦労が偲ばれる。NECらしく、テレビを内蔵してもスタイルはあくまで折りたたみ型で、あくまで携帯電話であることにも安心感が増す。 60分の視聴時間は、スポーツ中継には少々足りないが、忙しいビジネスマンがニュースを見たり、ちょっと空いた時間にバラエティを見るには十分だ。感度は場所によっては確かに微妙。だが都心で試した限りでは十分に実用になる。V601Nは、新生ボーダフォンの冬の目玉として十分なインパクトを持った端末だろう。
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