Mobile:NEWS 2003年10月30日 04:30 PM 更新

FOMA、2003年度契約目標を200万に上方修正

ドコモは2004年3月末のFOMA契約者数目標を、これまでの146万人から200万人に上方修正した。ARPUも1万円を超え、契約者数の伸びも順調なため。また上期は、端末1台あたり3万円前後発生するインセンティブ費用の増加により、増収減益となった。

 ドコモは10月30日の社長会見で、FOMAの2003年度契約者数目標を200万人に上方修正した。9月末に100万契約を突破し(10月1日の記事参照)、10月も順調なことから、当初の146万という目標を見直した。

 「(3Gは)海外では遅れているが、日本では1年でだいたい軌道に乗った。FOMAへのマイグレーションを進めると共に、2Gへの対応も十分にやっていきたい。料金体系の対応も必要だろう」と、立川敬二社長は述べた。

 今期はFOMAのARPUが1万円を突破し、「パケット料金を、平均して5分の1と思い切って下げた結果、パケット使用量は7倍くらいになった。当初の3Gの目的に合致した使い方がされている」と、利用も順調に推移していると見る。「FOMAは年2回くらい新端末を投入し、機能を加えていきたい」(立川氏)

インセンティブ費用により、増収減益

 2003年上期(4-9月期)は、営業収益が2兆5359円(前年同期比6.4%増)、営業利益は5901億円(前年同期比7.8%減)だった。

 増収減益となった原因として、立川氏は「理由は市場動向。カメラ付き端末などのせいで、取り替え(機種変更)費用が予想より伸びた。下半期は沈静化するだろう」と説明した。

 ドコモによると、今期の端末販売数は1470万台。通常2.7年を想定している機種変更のサイクルが今期は2.5年と短かったため販売奨励金(インセンティブ費用)が嵩んだ。販売奨励金は、端末1台当たり3万1000円が費やされており、FOMAではPDCよりも1万円弱ほど高いと言う。

「料金競争ではなくサービス競争をしたい」

 KDDIが発表した定額制のデータ通信サービスについては(10月22日の記事参照)、「単純な料金競争ではなくサービス競争をしたい」(立川氏)とコメント。ただし、「今後料金をいじるとしたらパケット料金。FOMAは数年先の料金を見込んで作ったためすぐにはいじらないが、マイナーな変更は考えている」とした。

 中期的には、研究を進めている新通信方式HSPDAで対応する。「HSDPAはソフトウェアの変更だけで速度を14Mbpsまで上げられる。当然1ビットあたりの料金は下げられる」(立川氏)。ドコモは2005年をめどにHSDPAを導入する計画を立てている(3月31日の記事参照)。

 また、契約者純増数でKDDIに抜かれた件については(10月7日の記事参照)、「(ドコモとしては)純増数に一喜一憂しないほうがいいかなと思っている」とコメントした。



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[斎藤健二, ITmedia]

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