Mobile:NEWS 2003年12月11日 10:04 PM 更新

ケータイカメラ画質研究ラボ
発色も鮮やかなメガピクセル入門機「V401SH」(2/3)


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 続いてマクロ撮影を試してみよう。

リスのオブジェと紅葉を撮影

 リスのオブジェと紅葉である。背景のボケ方は美しいとはいえないが、色はしっかり出ているしマクロ時のディテールも文句ない。紅葉の写真を見ると、ピントはだいたい10センチくらいに合うようだ。

 と、ここまではいいところだらけだが、一つ問題点を抱えていた。


あずまやを撮影

 このあずまやの写真だが、ちょっとコントラストが高すぎて全体にカサカサした絵になっている。それはさておき実はこれ、画質をノーマルモードにして撮っている。ほかの作例はすべてFINEだが、FINEでこの写真を保存しようとしたら「データサイズオーバー」と表示されて、NORMALにしないと保存できなかったのだ。V401SHは保存時にメニューから画質を選び直すことができるのである。NORMALにすると画質が落ちる代わりに圧縮率が上がり、ファイルサイズも小さくなるのだ。

 ボーダフォンによるとRAM容量の関係で「375Kバイトまでという制限をかけている」という。「検証した限りでは超えない値。ただし、多数の色が入った複雑な対象を、画質FINE、最高サイズで撮影した場合、起こる可能性がある」(ボーダフォン)。

 JPEGの特性上、遠くの木々のようなランダムで細かいパターンだと圧縮率を上げられず、データサイズはどうしても大きくなる。でもオーバーで保存できないといわれてもユーザーは困る。さらにこの写真は構図の半分が複雑なパターンの例だが、“画面いっぱいがお花畑”というようなもっと複雑な構図だとNORMALにしてもデータサイズオーバーで保存できないケースもあった。そうなると一度キャンセルして画像サイズをXGAなどに落として撮り直さねばならない。

 具体的にどういう構図だと制限を越えて記録できなくなるかは難しいが、室内での撮影、小物や料理などマクロ距離の撮影、人物、街中、空が多くを占めるような屋外の構図で問題が起きることはないだろう。ヤバいのは前述したような、全面お花畑とか、松の木やもみじが密集しているという自然を撮るケースだと思う。それは念頭に置いておきたい。デジタルカメラ代わりとして使わせたいなら、改善が必須だろう。

室内での画質もこれならOK

 続いて室内での撮影。蛍光灯下で撮影してみた。同等の照明下で以前撮影したJ-SH53の作例と比べてみた。

蛍光灯下で撮影。右がV401SH、左がJ-SH53

 単純に色を見ると、J-SH53のほうが強くホワイトバランスが補正されていて、クール。部分的にもやっとしている点もあるがシャープでなかなか優れた出来だ。V401SHは全体のシャープさこそJ-SH53に劣るもののバランスはいい。解像感でもJ-SH53に劣る部分もあるが、こちらのほうが全体にナチュラルな写りでバランスがいい。

 次は白熱灯下での撮影。

白熱灯下で撮影(左)。マクロモードで撮影(右)

 白熱灯だがホワイトバランスはきちんと合っており、とても色のバランスがいい。手前にあるものがボケているのはちょっとレンズに近すぎたため。標準モードでの最短撮影距離は意外に短そうで、撮るときは50センチくらいを目安に考えるのがよさそうだ。階調もしっかり出ていて好感が持てる。

 こちらはマクロモードで撮影したもの。5センチでは近すぎるが10センチならちょうどいい感じでピントが合うと思ってよさそう。ディテールも結構しっかりしている。

[荻窪圭, ITmedia]

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