Mobile:NEWS 2003年12月11日 10:04 PM 更新

ケータイカメラ画質研究ラボ
発色も鮮やかなメガピクセル入門機「V401SH」(1/3)

エントリーモデルにもメガピクセル化の波がやってきた。「V401SH」はコンパクトなボディに100万画素カメラを搭載。画質もなかなか満足のいく出来だ。

 ボーダフォンの回線交換式PDCのハイエンドモデルV400シリーズ(9月25日の記事参照)にも、ついにメガピクセルカメラ搭載端末が登場した。シャープ製の「V401SH」(10月7日の記事参照)だ。シャープ製のボーダフォン端末はほかにも、パケットPDC端末のハイエンドモデルで、202万画素AF機構付きの「V601SH」(12月4日の記事参照)が控えている。

 さて、そのV401SH。既に発売中のメガピクセル端末「J-SH53」(5月28日の記事参照)と同様、非常にシンプルな構成だ。側面にもシャッターボタンはあるが、端末を開いて縦位置で撮る“カメラ付きケータイならでは”のスタイルが基本で、撮影画像もどの撮影モードで撮影しても縦位置になる。側面のシャッターはサブディスプレイを使った自分撮り用と考えていいだろう。

 CCDは100万画素で858×1144ピクセルの画像を撮影できる。撮影モードは写メールモード、壁紙モード(QVGA)、デジタルカメラモード、アクションスナップモード、バーコード読み取りモードがあり、1〜5のダイヤルキーでワンタッチで切り替えられる。

 デジタルカメラモード時はVGA(480×640ピクセル)、XGA(768×1024ピクセル)、858×1144ピクセルの3つの撮影サイズがあり、メニューか[0]ボタンで切り替えることが可能だ。

 ほとんどの機能にこういったショートカットキーが割り当てられており、ガイドボタンを押すと一覧が表示される。

 覚えておきたいのは、「スケジュール/メモボタン」に割り当てられた全画面表示切り替えボタン。V401SHは常時、上下にキーのガイドや撮影モードのガイドが表示されており、その分トリミングされた状態で撮影することになる。これでは見えている範囲と実際に撮影される範囲が大きく異なるのでよろしくないのだ。だから撮影時は全画面表示にしてしっかり構図をチェックしてから撮るクセをつけるべき。そうすれば気持ちよく撮れる。


通常の撮影時はこのように上下にガイドや撮影情報が表示される。画質や解像度、フラッシュの状態、記録先などがひと目で分かっていいが、上下がトリミングされるのはよくない(左)。スケジュールキーを押すと全画面表示となり、撮影情報は消えるがトリミングされず撮影範囲全体を見渡せる。撮るときはこの状態で(中)。ショートカットキーは非常に多くて複雑なので、ガイドを見てよく使うものは覚えるべし(右)

 なお液晶ディスプレイはQVGA表示対応で、明るくて発色もきれい。しかし視野角が少々狭く、ちょっと斜め上から見たときにかなりコントラストがなくなって見づらい。それが残念な点だ。


レンズの横にマクロと通常モードの切り替えスイッチがある。また、側面にはシャッターボタンが


外部記録メディアはminiSDではなくフルサイズのSDカードを採用した

屋外では、シャープ端末らしい鮮やかな色

 作例を見ていこう。いつもの場所でいつものように象のすべり台を撮影した。比較対象として130万画素モードで撮ったEXILIM S20の画像も入れてある。

黄色い象のすべり台を撮影。左がV401SH、右がEXILIM

 日差しが強くて輝度差が大きい条件下ではあるが、かなりがんばって色が出ている。不自然な白トビもなく、ディテールを注視しない限り不自然な点もない。これはなかなかの出来だ。

青空を撮影。左がV401SH、右がEXILIM

 続いて青空を撮影。青空が鮮やかに染まっているEXILIM S20に比べるとややくすみがちではあるが、大きな破綻もなく、雰囲気は出ている。カメラ付きケータイでこれだけの色が出せれば文句ないだろう。

[荻窪圭, ITmedia]

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