ケータイカメラ画質研究ラボ
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モード | 撮影サイズ |
写メールモード(ピクセル) | 64×96、120×128、120×160、240×320 |
デジタルカメラモード(ピクセル) | 480×640、768×1024、858×1144 |
今回は細かい機能はさておいて、メガピクセルに達したカメラ機能の画質をチェックした。そのため撮影は「デジタルカメラモード」で行っている。
100万画素CCDで1144×858ピクセル
J-SH53のカメラは100万画素CCD。最大1144×858ピクセルの写真を撮影できる。計算すると約98万ピクセルなのでメガピクセル(100万画素)にはわずかに足りないが、事実上メガピクセルと呼んでしまって構わないだろう。
基本的な使い勝手やデザインは31万画素CCDを搭載していた「J-SH010」(4月14日の記事参照)や「J-SH52」(10月22日の記事参照)と同じと考えていい。カメラとして使うときはFキーでメニューを出し、4番目の「モバイルカメラ」を選択して起動する。
モバイルカメラを選ぶとなんと5つのメニューが出る。2つが静止画。前述したように「写メールモード」と「デジタルカメラモード」がある。2つは動画。従来通りのNancy形式と新たに採用されたMPEG-4形式の両方をサポートする「ムービー写メールモード」と、ハイクオリティな「モーションカメラモード」だ。後者の場合はMPEG-4専用となる。もう1つは画像閲覧である。静止画を撮影するには、ここで「デジタルカメラモード」を選ぶ。
さっとカメラを起動できないのは、とてももどかしい。専用のカメラ起動用ボタンが欲しかったところだ。なお、ワンタッチではないが、側面のボタンの長押しでカメラを立ち上げることはできる([F]-[3]-[9]から「待受時」を選んで「写メールモード起動」に設定する。
では屋外での撮影をしてみよう。
「D505i」(5月27日の記事参照)のレビューと同様、130万画素デジカメであるカシオのEXILIM「EX-S1」(2002年5月13日の記事参照)と画質を比べてみることにする。撮影日時、シチュエーションはまったく同じ。ただ、J-SH53は従来のカメラ付ケータイ同様縦位置での撮影が基本なので写真も縦位置で撮ったものを使っている。
かたや1280×960ピクセル、かたや1144×858ピクセルと大きさは多少異なるが、ほぼ同列で比べて構わない程度の差だ。
こうしてみるとホワイトバランスに若干の差はあるが(EXILIMはちょっと黄色っぽいし、J-SH53はやや青っぽい)、それを差し引くと、J-SH53の発色はなかなか。赤も黄も緑も青もきちんと色が出ていてなかなか鮮やかだし、不自然な白飛びもない。これは優秀だといっていい。
CCDが小さい分、どうしてもダイナミックレンジが狭くなる関係で、背景の薄曇りの空が白くトんでしまって葉っぱとの境界線がかなり破綻しているが、そのくらいは仕方がないところ。
J-SH53の左上がやや流れるように画質が乱れているのはおそらくレンズの汚れだと思われる。気を付けて撮っていたつもりだったが、指で触ってしまったかもしれない。
解像度ではさすがにJ-SH53は劣る。画素数の差を加味しても、背景の木々がどれだけぼやけずにとどまっているか、すべり台の斜めの線や曲線が凸凹していないかという点に関しては、EXILIMの方が上。しかしJ-SH53もかなりいい線をいってる。このくらい硬めの絵作りの方が好みという人もいるかもしれないほどだ。
もうひとつの例を。
日なたと日かげが混ざったコントラストが高い構図は、デジカメが苦手とするところ。EXILIMに比べるとJ-SH53は白飛びが激しいが、それでもぎりぎりまで色はきれいに出ているし、不自然さもない。耐えきれずに、すぐ白くトんでしまったD505iに比べるとかなり優秀な結果だ。
[荻窪圭, ITmedia]
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