Mobile:NEWS 2003年12月24日 01:02 AM 更新

ケータイカメラ画質研究ラボ
自然な写り、高速動作が魅力の「SO505iS」(1/2)

大きなメイン液晶を見ながらデジタルカメラのように構えて撮影できる「SO505iS」。新たに搭載されたディスクジョグの使い勝手も良好で、自然な写りと高速なレスポンスも魅力だ。

 ケータイを閉じたまま横位置に構えて、まるでデジカメのように撮影できるカメラ付ケータイが増えている。これには2種類あって、ひとつは「D505iS」(10月27日の記事参照)や「SH505iS」(12月9日の記事参照)のような、背面のサブディスプレイを見ながら撮らねばならない機種。これはせっかくの撮影時に小さな背面ディスプレイしか使えないのが難点だ。

 もうひとつはメインディスプレイを見ながら撮れる機種。ディスプレイ部がぐりぐりといろんな方向に回転する「P505iS」(11月19日の記事参照)と、常にディスプレイが外を向いていて左右に回転する「SO505iS」(12月9日の記事参照)がこれにあたる。


背面にあるレンズカバーを開くと、中からレンズ、自分撮り用ミラー、モバイルライトが現れ、カメラモードに切り替わる

 「SO505i」(6月10日の記事参照)からこの構造は採用されていたのだが、後継機の「SO505iS」(12月10日の記事参照)はさらに使い勝手が向上している。何より、ジョグダイヤルがディスクジョグに変更されたのだ。これがなかなかいい。

 ディスクジョグだとボディを縦に持っても横に持っても操作が変わらないので(以前のジョグダイヤルはボディを横位置に持つと横方向にダイヤルを回さねばならなかった)とても自然に扱えるのだ。この感覚は気持ちいい。こうしたダイヤルは以前三洋電機の「DSC-MZ1/MZ2」(2001年5月30日の記事参照)というデジタルカメラで採用されていたが、なかなか楽しいモノだ。

 ドーナッツ型のディスクジョグの中にドーナッツ型の十字キーがあり、その中にボタンがある。3重構造で、十字キーがやや小さくて慣れないと押しづらいが、気になるのはそのくらいだ。なお記録メディアはメモリースティックDuoである。


デジタルカメラとして使うときの基本スタイル。ディスクジョグでデジタルズームできるのが面白い。また画面にキー割り当てが表示されているのも分かりやすくていい


記録メディアはソニーなのでメモリースティックDuo。記録時間はなかなか高速でストレスを感じさせない

カバーを開けると自動的にカメラに

 SO505iSのカメラは底面に付いている。面白いのは液晶を閉じた状態でしか使えないということ。開いた状態でカメラを使おうとすると「電話を閉じてください」といわれる。デジカメとして使うときと電話機として使うときが完全に分離しているのである。

 閉じた状態でカメラとして使うのはすごく簡単。カメラ部はボディ底面にあり、ふだんはソニーのサイバーショットUのようにレンズカバーで隠れている。(待ち受け画面の状態で、ではあるが)それをスライドさせてレンズを露出させるとそれだけでカメラモードになる。ただ逆にレンズカバーを閉じてもカメラモードが終了するわけではなく、こっちは手動。ちょっと中途半端だ。


カメラモードで液晶ディスプレイを回転させるとこのようにアラートが出る。ちょっと残念(左)。上面にシャッターボタンと、フォーカス切り替えボタンがある。さらにこの底面にモバイルライトの点灯スイッチも付いている。シャッターがスピーカーの位置あたりにあると押しやすかったのだが(右)

 シャッターボタンの長押しやメニューからの操作でもカメラ機能を起動させられる。この方法ではレンズカバーを閉じていてもカメラを起動できるが、レンズカバーが閉まっているという警告は出ない。“カメラモードにしたのに画面が真っ暗”と慌てないように。

 カメラ部は130万画素CCD+ガラスレンズを採用。最大解像度は1280×960ピクセルで一般的な130万画素デジカメと同じ。前モデルのSO505iとも同様だ。ピントは固定式(パンフォーカス)で、レンズ部の上(ボディ側面)にマクロモードと通常モードの切り替えスイッチがある。

 レンズの下には自分撮り用のミラーが付いている。サブディスプレイがなく、液晶ディスプレイを見ながら自分撮りするという形状にできないため、ミラーを付けたのだろう。

 横位置撮影専用スタイルのため、シャッターは液晶部側面にあるボタンのみといさぎよい。ただこのシャッターはいささか押しづらい位置にある。カメラとしては手前すぎるのだ。多くのデジカメを見ても分かるが、シャッターボタンはSO505iSでいうとスピーカーが付いているあたり(つまり構えたとき身体から遠い側)にあるのが望ましい。ここまでカメラスタイルにこだわるなら、あと一歩がんばってほしかったところだ。ただそれ以外は非常に使くいやすくなっている。

 液晶パネルの下(撮影時の感覚でいえば右側)に操作部がくるわけだが、同心円状に決定キー、ドーナッツ型十字キー、ディスクジョグが用意され、その両側に三つずつボタンがある。だからカメラとして構えた状態で使えるボタンが六つ+ディスクジョグ+十字キー+決定キーと非常に豊富なのだ。実際には撮影時には使わないキーもあるほどだ。

 多くのカメラ付きケータイでシャッターボタンの役割もする決定ボタンは、「再生モードと撮影モードを切り替える」ボタンとして機能する。慣れると、ボタン一つで再生に入れるのは非常に便利だ。

 さらに、ディスクジョグと十字キーの上下(カメラとして横位置で握った場合の「上下」だ)がデジタルズーム。好きなほうを使うといいが、ディスクジョグでズーミングしたほうがなんとなく楽しい。

 十字キーの左右が露出補正。左右のキーでダイレクトに露出補正ができるとは、本職デジカメの「サイバーショットP」(3月13日の記事参照)より便利なくらい。

 iモードボタンを押すとディスプレイの情報表示量が変わる(デジカメでいうディスプレイボタンの働きをする)。これを使うと全画面表示にもできるし、現在のモードや解像度、時刻などを表示しながら撮影することもできる。

 Myメニューボタンは静止画モードと動画モードを切り替える。メールボタンを押すとモニタの下に並ぶメニューから、ディスクジョグか十字キーの左右で項目を選び、決定キーでセットする──というのが基本だ。

 撮影機能は非常にシンプルで、夜景モード、ピクチャーライト、ピクチャーエフェクト(ネガやセピアなど)くらいだが、スポット測光ボタンとホワイトバランスボタンは持っている。ホワイトバランスはオートのほかに、屋内(白熱灯系)、屋外(太陽光)、蛍光灯と3種類のプリセットが用意されている。

 撮影サイズは1280×960、640×480(VGA)、待受画面サイズ(320×240)とiショットのSとLだ。VGA以上のときは横位置で記録される。

[荻窪圭, ITmedia]

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