5分で分かる、今週のモバイル事情:4月10日~4月16日
ドコモがコンパクトなエントリーモデル「P252iS」を発売。かと思えば、FeliCa搭載iモード端末のサービスも具体的な動きがあった。JR東日本がサービス開始時期を明かしたほか、早くもハイエンド端末506i(C)や900iCの情報も流れてきた。
iモードFeliCaで電車に乗れる
JR東日本は、非接触型ICカード「Suica」の機能を搭載した携帯電話サービス「モバイルSuica」を2005年度後半に開始する(4月13日の記事参照)。FeliCaを搭載したiモード端末はドコモがこの夏を目処に投入予定で(4月15日の記事参照)、JR東日本でも試験を行っている(2003年12月19日の記事参照)。
FeliCa搭載iモード端末向けのサービスは数十社が提供を予定している(2003年12月15日の記事参照)。交通インフラであるJR東が開始時期を明確にしたことで、さらに実用性が高いサービスになることが確認された。
PHS出荷量過去最低ながらAirH"は100万突破
JEITAが発表した2月の携帯・PHS出荷実績によると、PHSは2万台と過去最低の出荷量を記録した(4月13日の記事参照)。好調だった2003年に対し、2004年は携帯もマイナス成長と出足は不調。
そんな中、DDIポケットのデータ通信サービス「AirH"」が100万契約を突破した(4月15日の記事参照)。AirH"は広域無線通信サービスとして初めて定額制料金を打ち出し、話題となった。同社の契約者、約300万のうち、過半数はデータ通信ユーザーとなっている。
ドコモ、コンパクトな「P252iS」。夏向けハイエンド端末の影も
KDDIやボーダフォンが、コンパクトなエントリーモデルを投入する中、ドコモも小さく軽い「P252iS」を発売した(4月16日の記事参照)。5色取りそろえたボディカラーは、「ぴちぴちピーチ」「プチプチとまと」「ブルブルべりー」「しゅわしゅわラムネ」「ぷるぷる杏仁」というユニークなネーミングだ。
エントリーモデル発売の影では、早くも夏商戦向けハイエンド端末に動きがあった。この夏、ドコモは506i(C)シリーズおよび900iCシリーズを準備している。先頭を切ると思われる「D506i」「F506i」のほか(3月16日の記事参照)、FeliCa搭載端末となる「P506iC」の名前も挙がってきている(4月15日の記事参照)。
密かな料金競争~固定→携帯
携帯キャリア各社が、パケット割り引きや定額制、繰り越しサービスなどで料金競争に火花を散らしている中、固定電話業界でも密かな料金競争が進行している。
固定電話から携帯にかける場合の通話料金は、NTT東が、対ドコモ向けに「18.375円/1分」の最安値を提示していた。CMで見かける「携帯にかけるなら家の電話から。ただし、0036を付けてね」というキャッチコピーがそれだ。
ここに安さをウリにするIP電話「フュージョン・コミュニケーション」も参入(4月15日の記事参照)。通話料金を17.85円/1分に値下げした。携帯キャリアによると、携帯の通話の多くは対携帯で行われており、固定→携帯の影響はほとんどないとはいうが、目を離せないトピックだ。
さて、来週は?
4月17日の土曜日には久々となるBluetooth対応携帯「A5504T」が登場する(4月16日の記事参照)。
日本でなかなか根付かなかったBluetoothだが、道交法改正によって、自動車運転中の携帯利用が厳しく制限される中、ハンズフリー通話のニーズが急浮上(3月5日の記事参照)。一躍Bluetoothが期待されている。ITmedia Mobileでも、これを機にBluetoothの徹底活用を紹介する予定だ。
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