通信にBluetooth、お絵かきにタッチパネル~「F900iT」
ついにBluetooth搭載の「F900iT」の全貌が明らかになった。Bluetoothはワイヤレス通信用途のほかに、ワイヤレスの音声通話を想定。別売りのヘッドセットも用意される。
Bluetoothとタッチパネルを装備していることで、発表時から注目を集めていた「F900iT」。その全貌がついに明らかになった。
ボディは、液晶部が回転する機構を採用。カメラ利用時には2.4インチの大きなメインディスプレイを見ながらの撮影が可能だ。液晶を表にしたビューワスタイル時には静止画やムービー、Web閲覧、手書きメモ入力が可能。「メール閲覧には未対応」(富士通説明員)で、電話がかかってきたときには、「通常の通話スタイルにしないと電話をとれない」
Bluetoothは3つのプロファイルを搭載
F900iTは、前モデルとなる「F900i」のインタフェースや指紋認証機能はそのままに、Bluetoothとタッチパネル機能を搭載したモデル。タッチパネル用にはスタイラスペンも付属する。
Bluetoothのバージョンは、1.1に準拠。プロファイルは「ダイヤルアップネットワーク」「ハンズフリー」「ヘッドセット」の3種が搭載され、オブジェクトプッシュプロファイルの搭載は見送られた。
主な用途はワイヤレスによる通信機能と音声通話機能だ。端末左側面のボタンを長押しすると、端末側のBluetoothが待ち受け状態になり、端末をカバンの中に入れたままでワイヤレス通信を行える。
利用可能なBluetooth対応PCについては、発売までに富士通製のBluetooth内蔵PCでの動作確認を行う予定。現状では富士通製のUSB対応Bluetoothアダプタでの動作確認がとれているという。ドコモ側でも動作確認は行っているといい、取扱説明書に記載するなどの形で対応機器情報を提供する予定だ。
ワイヤレスでの音声通話用には、別売りでヘッドセットを用意。着信後の応答から通話、終話までを、端末にふれることなく行える。またあらかじめ登録した1件については、ヘッドセットから電話をかけることもできる。
車での利用については、セルシオやプリウスなど、Bluetooth機能を備えた車でのハンズフリー通話が可能だという。
ドコモの音声端末型携帯電話にBluetoothが搭載されるのは初めてで、まずはイノベーター層向けの「F900iT」に装備された。「端末コストへの影響や、大きさや形に与えるインパクトを考えると、標準ラインアップに装備するのはまだ早い」という理由だ。
タッチパネルはお絵かきや手書きメモに
タッチパネルは、「機能が複雑化する中、直感的な操作を行えるように」(ドコモ広報)と装備された機能。F900iTでは、手書きメモ入力や写真への落書き、内蔵アプリの操作などをタッチパネルで行える。
手書きメモには、スタイラスを使って手書きで情報を記載できる。書いたメモはiモードメールに添付して送信することも可能だ。
また撮った写真に文字や簡単なイラストを手書きで加えたり、切り抜き作業を行える画像編集機能を装備。写真にちょっとした加工を施してメール送信できる。
ただ、タッチパネル機能については対応している機能が限定されている。たとえば手書きメモをメール送信する場合、画像を編集して添付するまではタッチパネルで行えるが、アドレス入力や送信は、ダイヤルキーやソフトキーを使って行うことになる。
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