ムービースタイルがさらに進化した「P900iV」
ヒンジに2Mピクセルカメラを搭載した「P900iV」はAV機能強化がポイント。QVGAサイズとテレビ放送に迫るクオリティの動画を録画・再生できる。付属の接続ケーブルで、動画を家庭のテレビに出力することも可能。
NTTドコモが6月1日に発表した「P900iV」(パナソニック モバイルコミュニケーションズは(6月1日の記事参照)、2MピクセルCCD(有効195万画素)カメラをヒンジ部に搭載し、AV周りの機能をさらに強化した端末だ。ドコモは900iシリーズの上の「ハイエンド端末」と位置づけており、価格も少々高くなる見込み。
カムコーダのようなスタイルで撮影できる「P2102V」同様、2軸のヒンジを備え、さまざまなスタイルでの利用が可能。液晶を横向きにした「ムービースタイル」にすると、カメラが起動する。またメイン液晶を表向きにした「ビューアスタイル」が新たに可能になった。
2Mピクセルのカメラは、光学ズーム機能やオートフォーカス機能は備えない。動画撮影機能は「P900i」から強化され、QVGAサイズ・15fpsとテレビに迫る動画撮影が可能になった(P900iではQCIFサイズ・15fps)。外部メモリへの録画時間は非公開だが、ビットレートは、撮影時1Mbps。
ビューアスタイルでは、miniSDカードに保存した動画を再生して楽しめる。QVGAサイズ・30fps、ビットレート1.5Mbpsと高クオリティだ。パナセンスで販売されている「SD-MovieStage」を使って、PC上の動画をP900iVで再生できるフォーマットに変換できる。またHDDレコーダー「DIGA」や「D-snap」などで録画した動画を再生することもできる。パナソニック モバイルでは「パームビデオ」という名称で、SDカードを活用した携帯での動画再生を訴求していく計画。
AV機能の連携として、テレビへの動画出力機能を搭載した。付属の接続ケーブルを使って、撮影した動画やminiSDカードに保存した動画をテレビで再生できる。また、テレビ電話の画面をテレビに表示し、「家族みんなでテレビ電話を楽しめる」。
内部のソフトウェアは、基本的にP900iを継承。ファイナルファンタジーのiアプリもプリインストールされている。
外部メモリカードは、P2102VのSDカードからminiSDに変更された。カメラ上部には、マクロ切り替えスイッチが配置されている。ヒンジ部という厚みに余裕がある場所だけに、光学ズームやオートフォーカス機能が期待されたが、今回は見送られた
※初出で動画に関して録画・再生とも30fpsと記載しておりましたが、正しくは録画が15fps、別の機器で録画した動画の再生が30fpsとなります。お詫びし、訂正させて頂きます。
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