ニュース
ボーダフォンHD、ARPUが前年比で9%減
ボーダフォンホールディングスは7月26日、2004年度第1四半期の決算を発表した。四半期ベースの売上は前年同期比で21.4%減、ARPUは前年同期9.1%減となった。
ボーダフォンホールディングスは7月26日、2004年度第1四半期の決算を発表した。四半期ベースの売上は、前年同期比で21.4%減の3560億円。契約者あたりの平均収益を示すARPU(用語参照)は、前年同期9.1%減の7万8365円となった(2004年6月までの12カ月で計算)。
― | 2003年度第1四半期 | 2004年度第1四半期 |
---|---|---|
売上高 | 4528億3400万円 | 3559億5100万円 |
売上減の主な理由として、ボーダフォンは固定通信事業の売却(2003年8月21日の記事参照)を挙げる。実際に日本テレコムHDの2003年度中間期の決算を見ると、固定通信事業は半期で約1990億円の売上を計上している(PDF資料参照)。
ARPUの減少は固定網売却の影響を受けないが、こちらは「昨年下期に料金施策として割引サービスを導入した結果、収入減につながった」(ボーダフォンHD広報)。全社員の17%にあたる600人を募集した希望退職制度は(5月25日の記事参照)既に完了しており、経営基盤の強化は順調という。
advertisement
なお、同社は今回の四半期決算で売上しか公開しておらず、営業損益や経常利益、当期純利益などは不明。全体としての業績は、「5月25日に発表した業績予想の通りに推移している」(5月25日の記事参照)という。
― | 2004年度業績予想 |
---|---|
売上高 | 1兆5310億円 |
経常利益 | 1270億円 |
当期利益 | 1100億円 |
関連記事
- ボーダフォンHD、当期純損失1000億円
ボーダフォンホールディングスは、2003年度の決算発表を行った。経常利益は1812億円の黒字だったが、1000億円の当期純損失を計上した。 - 日本も秋から“世界標準”~コンテンツ戦略転換するボーダフォン
ボーダフォンの2004年度の目標は、“3Gへの本格的な移行”。課題となっていた3G端末の投入は秋以降加速するとボーダフォンのダリル・E・グリーン社長。端末はWAP、MMS対応になり、海外のVodafone live!と仕様が統一される模様だ。 - ボーダフォン、業績下方修正~コストの増加により
ボーダフォンホールディングスが2004年の通期業績見通しを下方修正した。当期純利益は1140億円の赤字となる見込み。「ハッピータイム」などの割引サービスの浸透や、端末買換インセンティブの積み増しによってコストが増加したのが理由。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.