携帯が売れるワケを考える:携帯販売ランキング(番外編)(2/2 ページ)
ITmediaで携帯販売ランキングのコーナーが開始されてから、2カ月が経過した。変わりゆくランキングの中で、端末の「変わらずに支持されるポイント」をまとめてみよう。
残る「W21SA」(右写真)と「W21K」の販売成績だが、いずれも好調のようす。現段階では数字が出そろっておらず、内容を明かせないのが残念だが、悪くない販売成績を上げている。
これと対照的なのが、ドコモのFeliCa端末の売れ行きだ。「P506iC」「SH506iC」「SO506iC」のいずれも、8月8日時点で一度もトップ10入りしてこない。爆発的ヒットにならない理由として、“FOMAではなく506iだから”ということも考えられるが、それにしてはFOMA版FeliCa携帯こと「F900iC」の出足も鈍いようだ。
少なくとも、FeliCaだけでは「売れる理由」にはならないことは明らか。ユーザーにおサイフケータイの魅力が伝わるには、いましばらくの時間が必要かもしれない。
意外に魅力? の「テレビ端末」
ランキングを眺めていて、もう1つ気付くことがある。ボーダフォンの「テレビケータイ」が軒並み好調であることだ。
具体的には「V601N」、「V401T」が常時トップ10入りしているほか、新機種の「V402SH」(左写真)も初登場こそ18位だったものの、次の週にはすぐ6位にランクアップ8月6日の記事参照。8月8日の時点では、4位にまで順位を上げている。
一部には、携帯にテレビ機能など必要ないと見る向きもあり、実際に相当数のユーザーが「テレビケータイを買ったがテレビを見ていない」と回答したという調査結果もある(7月28日の記事参照)。それでもなお、これだけのテレビケータイが売れているという事実は、一考に値するだろう。
携帯が売れる理由は、ひとくくりにはできない。上記で挙げた以外にも、たくさんの“売れる理由”があり得るし、今後も新しい理由が発見されるだろう。ITmediaでは、携帯販売ランキングのコーナーでそうしたトレンドを追いかけていきたい。
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