連載

描画力は今ひとつ。発色は良好~「V402SH」ケータイカメラ画質研究ラボ(2/4 ページ)

“閉じたままテレビ”がウリの中堅機種「V402SH」。130万画素CCDを使ったカメラ性能はシンプルだ。ディテールの描画力は今ひとつだが、発色はなかなかいい。

ビューワーポジションで撮るときはこの3つ並んだスイッチでコントロールする。真ん中の大きいボタンがシャッターボタンでこれを長押しするとカメラモードで起動する。

AMP 非対応のコンテンツです。こちらからご覧ください。

 撮影機能はパンフォーカス機だけあってシンプル。明るさ補正やデジタルズーム(ただし1280×960ピクセル時は効かない)以外は、カラーを変えられるモバイルライトやオート、夜景、スポーツ、文字の4つのモードを持つシーン別撮影が用意されているくらいだ。

 ビューワーポジションでヨコ撮りすると画面表示も自動的に横向きになる。気になるビューワーポジション時の操作性だが、側面にメニューボタン、シャッター/実行ボタン、ズーム/選択ボタンの3つが用意されており、それを駆使してメニューを操作できる。シャープ製端末の特徴である豊富なショートカットキーは使えないが、簡単な操作で全メニューにアクセスできるのであまり困らない。

 なお、V402SHも「V602SH」同様、デフォルトでは上下に撮影情報やガイドが表示されて構図全体を見ることができない。これははなはだ不便なので、撮るときは「表示切替」を実行して全画面表示にすること。この機能はメニューの筆頭にあるので、ビューワーポジション時もメニュー表示→実行ボタンとボタンを2回押すだけで切り替えられる。

advertisement

 撮影にかかる時間は、1280×960ピクセルのファインでSDカードに記録した場合で約3.5秒。高速でストレスがたまらない速さだ。十二分に実用的である。

屋外での撮影

 では例によって晴天下での象の滑り台から行こう。比較対象機種としてカシオのEXILIM S20を用意してある。

AMP 非対応のコンテンツです。こちらからご覧ください。

左がV402SH、右がEXILIM S20

 見て分かるとおり、非常にきれい。EXILIMの絵に比べるとやや青みが抑え気味なのが滑り台の黄色や背景の緑からわかるが、どちらがよりリアルな色かといわれると、V402SHのほうかもしれない。ディテール描写や全体のメリハリが弱いところはあるが、実用性としては十分で問題はあるまい。これならきれいといっていい。ただ遠景は確かに甘い。パンフォーカスなのでしょうがない面もある。また右下あたりがぼけて見えるが、レンズは汚れていなかったので多分ちょっとした個体差だろう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.