「Advanced Wnn V2」の実力は~「W22SA」の文字入力を試す:効率よいメール入力を考える(4/4 ページ)
「W22SA」は、Wnnの最新バージョンとなる「Advanced Wnn V2」が搭載されている。基本機能の使い勝手や新たに搭載された次文節予測、返信自動学習の実力をチェックした。
文字入力に関するほかの機能についても簡単に説明しておこう。なお、W22SAもポケベル入力をサポートする端末のひとつだ。
英数カナ変換
ほかの英数カナ変換とは違い、W22SAでは数字候補としてキーの入力回数に対応した数字候補が表示される。つまり「う」を英数カナ変換すると「111」になり、桁数の多い数字を入力するときに便利だ。
絵文字・記号入力
文字入力中にEZキーを押すと絵文字、顔文字、全角記号、半角記号の一覧画面が次々に表示される。履歴から過去に入力した絵文字や記号を素早く入力できるほか、左ソフトキーでの連続入力にも対応している。
やり直し機能
これはさまざまな場面で使える万能のアンドゥ機能だ。予測入力や通常変換、英数カナ変換などで確定した直後の文字を読みに戻したり、クリアキーで削除した文字を復元したりできる。やり直し機能は左ソフトキーに割り当てられており、利用可能な場面で画面にガイドが出るのも分かりやすくてよい。
ダウンロード辞書
SANYOケータイプラネットに各種ダウンロード辞書が用意され、使用辞書に登録することで予測辞書として利用できる。スポーツ、芸能、ビジネスなどの辞書はかなり充実しているが、地名などの固有名詞辞書はあまりない。
面白いのは付属語専用の予測辞書があることで、例えば関西弁付属語辞書を使うと次文節予測候補に「やんけ」「でっしゃろ」などが出るようになる。ただしダウンロード辞書はほかの辞書より優先されるので、次文節予測の候補画面が関西弁だらけになってしまう。このあたりはもう少し考慮してほしいところだ。
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