携帯電話との連携サービスも~韓国版ホットスポット「Nespot」:韓国携帯事情(2/2 ページ)
韓国にはKTが運営する「Nespot」という無線LANスポットがある。さらにKTFは、このNespotを利用した画期的なサービス「Nespot Swing」も提供している。
Nespot地域外でもインターネットができるサービスも
例えば特定の区域でしか利用できないNespotを、他の場所に移っても、また移動しながらでも利用したい──。ビジネスマンやモバイラーの、そうした要求に応えるのが「Nespot Swing」だ。Nespot区域内では無線LAN、そこから出ると携帯電話のCDMA方式で接続するというサービスだ。
料金は、先に紹介したNespot料金(POPプランまたはFamilyプランの10%割引料金)とPCSプランでの料金との合計になる。安ければ2万ウォン(約2000円)前後で利用できるが、ヘビーユーザー向け料金は5万ウォン(約5000円)を超える。対応端末は、ヒューレット・パッカードのPDA「HP iPAQ rw6100」と、サイバーバンクのPDAフォン「POZ X301」の2機種が用意されている。
Nespot Swing料金(単位:ウォン)
ところでNespotが韓国で一般的なのかといえば、利用率はそれほど多くないと感じられる。ノートPCを持ち歩く人は、ビジネスマンなどを除けば比較的少なく、たとえ持っているとしても図書館の無線LANコーナーで無料で利用できる設備も整っている。またNespot区域へPCを持ち込んでも、電源がないというのも利用者にとってはいただけない。
そしてやはりなんといっても韓国には、どこの町へ行っても1時間1000ウォン(約100円)程度で高速インターネットが利用できるPC房がある。これがNespotの利用率がいまひとつである要因ではないだろうか。
ネスポット 料金表(単位:ウォン)
佐々木朋美
プログラマーを経た後、雑誌、ネットなどでITを中心に執筆するライターに転身。現在、韓国はソウルにて活動中で、韓国に関する記事も多々。IT以外にも経済や女性誌関連記事も執筆するほか翻訳も行っている。
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