「M1000」に対する素朴な疑問:Mobile Weekly Top10
ドコモから“ビジネス機能全部入り”の端末が登場する。Motorola製の「M1000」だ。発表会に行ったスタッフに、素朴な疑問をぶつけてみた。
フルブラウザ、タッチパネル、無線LAN、W-CDMA/GSMのデュアルネットワーク対応、メガピクセルカメラ、Bluetooth、USB 2.0──。これらの機能を詰め込んだ端末がお目見えする。そう、Motorola製の「M1000」だ(4月14日の記事参照)。ボーナス商戦期に登場するというM1000、縮小気味のPDA市場に気をもむ諸兄には朗報といえるだろう。
ITmediaからも3人のスタッフが発表会に出向いたが、面白かったのが会場から戻ってきたときのスタッフの反応。Symbian OS搭載の「702NK」やウィルコムの「AH-K3001V」など、フルブラウザ搭載端末が大好きで、一番関心を示すだろうと踏んでいた記者Y(女性)は、けっこう冷めた表情。「通話ができるPDAって感じ。私はキーボード好きだから、ボタンがないのはあまり燃えないなぁ」(記者Y)。
逆に全く関心を示さないと思っていた記者S(若いほう)は、「いいっすよー」を連発。「あれくらい大きいディスプレイなら、フルブラウザを使おうという気になる」(記者S)。PDA好きならいざ知らず、フツーの携帯ユーザーである記者Sを虜にしたのには驚きだ。
S編集長も気に入った様子。「Mマークがかっこいい!」
使ってみたいけど、いくつかの素朴な疑問
留守番していた記者Gも、ちょっと使ってみたい気がするが、いろいろ疑問に思う点もある。これを発表会に行ったスタッフに聞いてみた。
Q:M1000への乗り換えで注意すべきことは?
A:M1000はiモード非対応なので、iモードメールやiモードサイト、iアプリは利用できない。ただ、iモード契約を解除しない限りiモードのメールアドレスは生きているので、もう1つほかのFOMAを持っているなら、それにFOMAカードを差せば使える。手軽にiモードメールを確認したいなら、1つの番号をFOMAとムーバで使えるデュアルネットワーク契約が便利かもしれない。
Q:パケホーダイには対応していないと聞いたが、Web閲覧時にはどれくらいパケット代がかかる?
A:ドコモによると、ドコモのトップページを表示させた場合、パケット割引に加入していないと550円から589円くらい、パケットパック90に加入していると、41円から44円くらい。
Q:mopera U以外のISPのメールアドレス宛メールをM1000で受けられる?
A:受けられる。ただし、iモードメールのように、新着メールをプッシュで受け取るにはmopera Uへの契約が必須。mopera U以外のISPのメールアドレスに届いたメールはサーバに蓄積されるだけなので、読もうと思えばユーザーがいちいちセンター側に問い合わせる必要がある。
Q:公衆無線LANで接続する場合、どうすればいい?
A:接続設定を無線LANに設定。あとは契約している公衆無線LANで接続できる。またmopera Uのプランのうち「U『公衆無線LAN』コース」に契約していれば、ドコモの公衆無線LAN「Mzone」のエリアのほとんどの場所で、mopera Uのメールプッシュ送信やウイルスチェックなどのサービスも受けられる。
※ 初出時にM1000はMzone以外の公衆無線LANサービスエリアで利用できないと記述されていましたが、Mzone以外の公衆無線LANサービスエリアでも利用可能です。
Q:無線LAN接続とFOMA接続の自動切り替えはできるのか?
A:メールのダイヤルアップやOperaブラウザの通信に使う通信方式は、自動切り替えはできず、ユーザーがどちらを使うか設定する。ただし、海外でのW-CDMA網とGSM(GPRS)網の自動切り替えは可能。
Q:海外の公衆無線LANスポットでも使える?
A:使える。ただしmopera U独自のサービスを受けられるのは、Mzoneがローミングしているエリアに限られる。ドコモは2004年9月から、iPassを利用してMzoneと海外公衆無線LANサービスのローミングを行っている。
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